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希望


「来る」


ウリュウは魔物の気配を察知し警戒を促す。


ズシンズシンと大地を揺らし接近して来たそれは、二本の大きな牙と伸縮する長い鼻が特徴的な象の様な魔物だった。


だがその体長は象の比では無く、数倍デカイ。

更に身体中を生え揃った体毛はびっしりと敷き詰められたかの様に覆われていた。


「リース、この馬鹿デカイ象はなんだ?」


「これは──」


「こいつぁマンモスだ!」


リースの発言に割って入って来る様に答える少年。


「丁度いいぜ兄貴。今からこいつ倒すからさ、どこが悪かったか見てくれよ!」


そう言うとヒョードルはマンモスに向かって行った。


「マンモスって魔物だったんだ。6へぇ〜」


タモさんバリに厳しく採点してると、リースの横槍が入る。


「へぇ〜。じゃ無いですよ!

 流石に無茶じゃ無いですか!?

 だってマンモスの討伐難度は中級ですよ!

 あんな幼い子になんて……」


「そうなのか?」


「そうですよ。危ないですから止めましょう。

 後6へぇ〜ってなんですか?

 意味不明です」


「ん?悪い。

 あ、でもなんか大丈夫そうだぞ?」


駆け出したヒョードルとマンモスの距離が三メートル程まで達した時だった──



バチンッと青白い光が閃くと、微塵の砂埃を残し、その姿を消した。



次の瞬間、マンモスの半顔に強烈な打撃が打ち込まれると巨大な左牙が宙を舞うと共に稲妻の様な轟音が鳴り響いた。


「え……?」


その初速はリースでさえも追い切れるものでは無かった。


衝撃に耐え切れなかったマンモスはゆっくりと総身を傾ける。

ヒョードルは倒れたマンモスに乗り上げると、片腕を掲げ雄叫びを上げた。


「おっしゃーーーー!!

 見たか兄貴!」


喜びはしゃぐ少年は、バチバチと雷を纏ったかの様に閃いていた。


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