ギフテッドのコミュニケーションが上手くいかない理由
情報を出す時に、「全く同じ情報」を出す場合でも情報を提示する「タイミング」によってものすごく違う受け取られ方をすることがあります。
ギフテッドは「公正感」や「合理性」から情報を先出ししたがる傾向がある。
つまり、その場で、自分だけが理解している、あるいは知っている情報は先に出したほうが「誠実」だし、「より円滑にコミュニケーションが取れる」と思っているのだけれど、記憶力や推論能力の周囲との差異によって、例えばストーキングされているとか、監視されているとか、相手にいらぬ不安をもたらすことがあります。
何が言いたいかというと、ともだちに対して、来月の何日に髪を切りに行くよね? と言うより、髪を切った「その当日」に、髪を切ったでしょ? というほうが遥かに喜ばれるということです。
例えば、あなたがベイジアンで、誰かが何かをする確率を瞬時に計算できるとしましょう。
その場合、情報の出し方を間違えると絶対に怖がられます。
前にあなたが言ってたことから考えたんだけど~、とかさ。
驚かせたらごめんね。でも前に話していたことから考えてこう思ったんだけど~、とかね。
そんなふうに相手に配慮して前置きしたとしても、怖がられます。
実のところ、ぼくもそういうタイプなんだけど、「いつもお酒を飲んでればいいのに」と言われたことがあります。
お酒を飲むと情報を出すタイミングが遅れるためでしょう。
俗説でIQが20違うと会話が成立しないなんて言説もあるので、もう50も60も違う場合は会話すること自体を諦めたほうが楽でしょう。
悲しいけれどそんなお話。




