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爪切りの話

 最近、爪切り(関孫◯のtype101)をなくしまして、ご近所のスーパーで同じ貝印の安い爪切りを買ったんです。


 ニュースタンダード◯メキリ Mってやつなんですけど、これが大外れでした。


 なんだかんだ爪切りって、部品の耐久性や使いやすさ、重さや重心のバランスが違うだけで、切れ味は変わらないだろうと思ってたんですね。なんでそう思ったか? というと、個人的に貝印の品質を信頼していたのと、ナイフや包丁などでは値段で切れ味は変わらなかったからです。以前、ナイフをあれこれ買ってみて試してるのですが、刃物は鋼材によって刃持ちや砥ぎやすさ、加工のしやすさなどが異なるものの、どんな安い刃物であっても購入後に自分で研ぐことで同じように切れるんです。


 爪切りもそんなノリで選んだんですが、品質が悪くって、爪を切ったら爪がガビガビになって、切ったそばから爪の表層が剥がれたりするんです。爪切りを砥ごうか?とも思ったんですが、爪切りを砥ぐのって難しくて、結局◯孫六のワンランク上のものを買い直すことになり、有名メーカーでも最廉価品の品質管理は信じちゃいけないと思ったのでした。


 ちなみに関孫◯のtype102は不満のない使い心地でした。


 刃物との比較でいうと、貝印は傘下にカーショウという刃物ブランドを持っているのですが、カーショウが高価格帯の爪切りにブランドされているのには驚きました。ナイフだと普及価格帯をカーショウが担っていて、高価格帯はゼロ・トレランスが担当するので、あまりカーショウが高級というイメージはなかったのです。海外の人は、高価なカーショウを喜んで使うんでしょうか?


 比較のためにいろいろ買ってみましたが、結論として、後ろにくぼみがある爪切りがぼくのおすすめです。力点が後ろにある方が少ない力で切れますし、くぼみがあると滑らず安定して力を加えられます。鋼材は結論どれも大したものではないので、どれでもよいです。


 T◯GIのドイツ技術を使って作られた中国製の爪切り(名称不明)は、刃がアーチ状で力が均等に爪に伝わりやすく、後ろの方に滑り止め付きのくぼみがあって良い感じでした。掴んだときに目の荒いヤスリが手に干渉するのがちょっと嫌ですけど。アマゾンで同形状の爪切りが1,500円ぐらいで売っているのが気になるのと、鋼材の420 2というのがSUS420J2を意味するのかどうかが気になります。


 SUS420J2は、研ぎやすいけれどあまり刃持ちが良い鋼材ではないのです。もっとも、モース硬度2.5の爪を切るだけなら十分すぎるかもしれません。


 ドイツ技術とかでなく本当にゾーリンゲン製のDov◯のフルステンレスの爪切りも鋼材は1.4034で、これはJISだとSUS420J2に相当するようです。クロムを13%程度含んでいてモリブデンは含んでいません。


 420系列は錆びやすくて刃持ちが良い印象はありません。その、Dovoのでかいやつ(DOVO Nail Clipper Large)は、爪を閉じ込めるケースのないスパルタン仕様の爪切りですが、力点のくぼみがとても後ろにあって素敵です。これはでかいし力が伝わりやすいので、足の爪切りに使ってやろうと思います。硬い爪が素早くサクサク切れます。


 比較用にあれこれ買いましたが、実のところメインで使うのは、金属でなくガラス製のブラジェクの爪やすりだ、というオチが付いたところで今回はそんなお話。

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