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蔵書数と学力の関係

 みなさんのご自宅に「蔵書」ってたくさんありました?


 実は、ご自宅の「蔵書の数」と「子どもの学力」って、かなり強い相関があるんですって。


 本を捨てるのは、ちょっと待ったほうが良いかもしれませんよ?


 今回はそんなお話。


 そもそも、「本をいっぱい買えてそれを取っておける家はお金持ちの家だ」、とか「本がいっぱいある家は親が教養ありそう」とか、そういう間接的な影響が「家の蔵書の数と子どもの学力の関係」には多分にあると思うのですけれども、それは一旦脇に置きまして。


「蔵書」って目的を持って集めるじゃないですか?


 こういうことを知りたいんだけど、この本だけだともの足りないなぁ、とか。


 おっ、その方面の第一人者が書かかれたすばらしい本がでたぞ! 買わねば、とか。


 神田をぶらついてたら昔の教科書の参考文献に挙げられていた本があったぞ、昔はこんなふうに考えられてたんだなぁ、とか。


 こんなふうな経緯で集められるものですから、自ずと「個人の蔵書」って体系的にまとまります。


 ご両親含め、ご先祖様が構築した「知識の体系」が目に見えない財産として子孫に残るんです。


 つまり、蔵書がたくさんあるご家庭では、家で子供がなんとなく本を読んでいるだけで、ものごとを体系的に考える訓練がいっぱいできる。


 すごいことだと思いませんか?


 別に、図書館に通えば同じことじゃないか? と思いますか?


 そうではないんです。


 網羅的に集められる図書館の蔵書から体系を導くよりも、個人の蔵書から導くほうがずっと効率的なんです。


 そして、体系的な知識に頻繁に触れていると、自分で勉強するときにも、なにかものごとを考えるときにも体系的にそれを行うことができるようになる。


 体系的に学習することって学力にかなり貢献しますので、「蔵書数と子どもの学力が強く相関する」のはそんな理由によるんじゃないかなぁ? と思ってます。


 ちなみに、ぼくん家は貧乏だったので、家に蔵書は辞書しかない、みたいな悲惨な状況でした。


 読むものがないから仕方なく、小学校にあがる前のぼくはひたすら辞書を読んでたのです。


 か行の早い段階で辞書が五十音順に配置されていることや、辞書の本来の用途に自力で気がついたのですけれど、無視して最後まで読み切ったのがこどもの頃の数少ないぼくの自慢の一つでした。


 過去を思うと惨めな気分になりますね。


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