オリンピックの女子ボクシングにY染色体を持つ人が出場する問題(今の落とし所って、果たして適切か?)
今回は表題の件について考えてみる。
オリンピックの女子ボクシングで、イタリアの選手がわずか46秒で棄権した件が、エックセズで話題になっていた。
アマチュアボクシングは「距離を取ってポイントで勝負するものだ」という先入観があったので、体重が同じならば、女子選手がY染色体を持っていようがいなかろうが、そんなに問題にはならないんじゃないか? と試合を見る前のぼくは思っていた。
ところが、実際に見たら思っていたのと様子が違う。
力の差が歴然で、同階級の戦いにはとても見えない。
見ていて気分のいいものじゃなかった。
今の落とし所って、果たして適切なんだろうか?
IOCでは、テストステロンのドーピングは禁止されていて、競技は男子と女子で分けられている。
それは、テストステロンが骨格や筋肉のつきやすさに影響を及ぼすからだ。
そうした前提で、Y染色体を持つ人を女子の側にいれるのは果たして適切か?
オフィシャルには、適切と考えられている。
自己由来のテストステロンは規制されていないし、女子を女子にカテゴライズするのは普通のことだ。
だけれども、Y染色体をもつ女性が男性と同等量のテストステロンを浴びていたとしたら、どうだろう?
ぼくは、理不尽の誹りを免れないと思う。
この問題、(人道的な部分に目をつぶれば)論理的には解決が可能だ。
つまり、テストステロンを禁止薬物リストから除外したうえで、男女の区別をしない。体重のみ区別する。
今度はどう健全性を保つかで頭を悩ませることになりそうだ。
欧米で右側に都合の良い政争の道具に使われているのをみて、なんだかなぁと思いつつ今回はそんなお話。




