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貧乏人は疑心ベースで動いていて、お金持ちは信頼ベースで動いてる説

 今回はゆる~いよ。


「えっくせず」で見た与太話だけれど、『貧乏人は疑心ベースで動いていて、お金持ちは信頼ベースで動いてる』のだそうだ。


 今回はそれを考えてみたい。


 まずはじめに、ぼくはこれを見た瞬間、『貧乏人は疑心ベースで動いていて、お金持ちは信頼ベースで動いてる』ように結果的に見えるだけだろうなと思った。


 つまり、ほんとのところは、『アホが疑心ベースで動いていて、また、賢い人が信頼ベースで動いているのが、そう見えるだけだろう』、と。


 ここでいう「アホ」とか「賢い人」というのは個人の属性の話ではなくて、線引した場合、どっち側にどんな関係性が見られるか? ぐらいのニュアンスなので軽く考えてほしい。


 我ながらすんごい酷い言い分になるけれど、アホは教育にお金をかけられない貧乏人に多く、賢い人は教育に十分お金をかけられるお金持ちに多いじゃないですか?


 だからそんなふうに見えるんじゃないの? って。


 これに関し、えっくせずでは、「貧乏人は裏切る」が「お金持ちはメンツの大事さがわかってるから裏切らない」とか、「貧乏人は裏切る以前にいつも切られてるから信頼を学習できない」、みたいな言説もみた。


 ド低能なゴールシークしてんじゃねーよ、と。


 だいたい信頼なんて、犬だって学べるんじゃないの?


 ぼくは貧乏人なので、すげー失礼な話だなぁ、と思った。


 例えば、あるポイントで合意すると全員にとって少しずつ利益になるんだけれど、裏切るとこの一回だけは自分だけは得をする。ただし、全体的にはマイナスになるし、それをやると以降も毎回誰かしらが裏切るだろう、みたいなときに、アホは平然と裏切る。


 これが繰り返されると、延々全員にとってマイナスになるんだけど、一旦一人が裏切ると以降毎回誰かしらが目先の自分の利益のために裏切る。


 実際、観察してみると、世の中たいていアホの裏切りで動いているよ。


 場にいる人達が十分に賢くないから、みんなが得するところで合意できないのだ。


 これは、金持ちか貧乏人か、じゃない。


「アホ」か「賢い」かだ。


 場にいるみんなが十分に賢ければ、「誰か一人が単利10%の900円を10年持つことに飛びついた結果、他のみんなが単利10%の700円を10年持つことを余儀なくされる」みたいな間抜けな目に合わず、「みんなで複利10%の800円を10年持つ」ほうを選ぶことができるだろう。


 だけれども、アホの場合に限って言えば、そもそも計算ができないのでアホにとっては疑心ベースの戦略の方が合理的なのだ。


 アホが無計算で意味もわからず空気を読んで信頼ベースで動くと、いいようにカモられてしまう。


 そうしてカモられるアホはいつも負け、チューチュー吸いつくされて貧乏な吸い殻になって社会から排除されてしまうのだ。


 そんなわけで、(現状生き残っている)アホは疑心ベースで動いていて、賢い人は(周囲が十分賢いとみなせるときは)信頼ベースで動いている、と結論したい。


 今回はそんなお話。


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