『作品は作者のものではない』のまずさ
感想を書こうと思ったのですが、長くなっちゃったんでこっちへ。
最近なろうのエッセイで、『作品は作者のものではない』っていうものを読んだんですが、この書き方は、敵を作るだろうなぁと思いました。
何がまずいかというと、
>これ、間違いですよ。
>明確に、間違いです。
>長い文学、絵画、音楽、あらゆる表現作品の歴史の中で、確定された認識です。
ここがまずい。
上記「>部分」、『作品は作者のものではない』(著:しいな ここみさん)より引用。
まず初めに、物事が『正しいか、間違っているか』は『前提』と『視点』によって決まるんですが、この作品では『前提』が明示されていない。
最後まで読めば『視点』はわかるんですが、『前提』がない。
結論として『正しいか、間違ってるか、は前提による』って話になる。
著作権のツッコミは感想欄にて『視点の違い』としてなんとなく処理されてますけど、そうじゃなくて、『前提』の不明示に対する指摘なんですよ。
前提不明示の状態で、『間違ってる』なんて断言されたら、反対意見をもっている方は穏やかじゃないでしょう?
そりゃあ、モニョると思いますよ。
これが、『文芸評論の場において』ってちゃんと前提をつけてくれれば、この意見が『正しい』という『視点』も許容されやすくなるでしょう。
というか、多分、大多数の人が許容してくれるんじゃないかな。
内容的には、単なる『一般論』ですから。
今回はそんなお話。




