ネットリンチ考(誰かを処罰したい感情はどこからくるか?)
今回は、表題のようなことを考えてみようと思います。
いや、考えるまでもないかもしれないけどさ。
何度かこのエッセイで書いているけれど、『公正世界仮説』とよばれる『世界は公正だ』と思いたいバイアス、ありますよね。
ざまぁ大好きとか、倍返しだ!(✕1倍)とか、人生苦もありゃ楽もありとか、因果応報(来世で)とかさ。
日本人は『これ』が強いように思うんですよ。
ことさら出る杭が打たれたり、優秀な人が足を引っ張られたり、ネットで自殺者を出すほど世論がヒートアップしちゃったりさ。
これ、日本が島国ってことと無関係じゃないだろうなぁと思うんです。
『島国根性』といいますか。
もっとスケール小さいところでは『村八分』とかさ。
未だに地方では『ある』って聞きますよね。
いつの時代だよ、みたいなニュースに出くわしたり。
すしペロ民がすしペロしたのだって、『ハブられたくないから』なんじゃないか? って、そう思うんですよ。
結果として、今、国八分にされちゃってるわけですが。
海に囲まれていて、自然災害が多いお国柄だから、ぼくらは足並みを乱す人が気に入らないんじゃないのかな。
世界中のものがワンクリックで買えるようになっても、いまだそういう精神性を引きずっている。
曰く、早く帰る人はずるい、サビ残は常識とかさ。
残ってもエネルギーの無駄だから、早く帰ったらいいじゃんね。
すしペロ事件にしても、回転寿司にいかないような人たちまで怒ってますよね。
まぁ、『インサイダー機関投資家め空売りしやがってムカつくぜ、調査入れ糞が』って思いながらポジショントークしてる個人投資家(ホリ○もん)の気持ちはわからないじゃない。
それはさておき。
面白いことに、英語でも島国根性を指す言葉があるようですよ。
Insularity(島嶼性)っていうんだけどさ。
イギリスでもやっぱり同じようなネットリンチが起こるんでしょうかね?
とっちらかっちゃったけど、今回はそんなお話。




