それってあなたの感想ですよね、のお話
今回は、みんな大好き、ひ○ゆき氏の『それってあなたの感想ですよね』のお話。
このフレーズね。
ぼくは、真似るにしても、叩くにしても、往々にして使われる場面が不適切なんじゃないか? って思ってます。
ディベートって、第三者を説得するために行うものなんですよ。
つまり対立構造のお相手が第三者に向けて詭弁(権威に訴える論証)を使っているときに、「この人イカサマ使ってまっせ!」と、第三者にアピールするためにツッコミを入れているのです。
守りの局面でね。
あれは、マウントを取ってるわけじゃなくて、サマを暴いたことをプレゼンしてるんです。
相手が『明らかに』などとそれっぽいことを、『明らかじゃない』シーンで第三者の説得に使っているから『今のは詭弁ですよ』と第三者に訴えてるのです。
1対1で使われるフレーズじゃないんですよ。
たとえば、専門家が、専門外でそれっぽいことをテキトーに断言ぶっこいてるときに、第三者に意識を向けてつかうべきフレーズなんです。
それってあなたの感想ですよね、って。
サシで使っても『意味がない』。
単純にどのようなやり方でどこまで調べたのか? を聞いたほうがいい。
RCTなのかメタなのか二重盲検してるのかとかさ。
因果と相関はどう切り分けたのかとかね。
そもそも専門外の話は、だいたい与太です。このエッセイみたいにね。
そんなお話。




