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苦手なものが身につかない理由

 今回は苦手なものが身につかない理由を考えてみる。


 まず、『苦手』を、『かけた時間に対して十分な成果が上がらない状態』とする。


 つまり、『得意』なものは効率的に成果が上がるけど、『苦手』なものは同じ時間をかけても成果が上がらない。


 そんな感じである、としよう。


『苦手』の理由は簡単で、『本質』付近にアプローチできてないせいだよね。


『本質』の付近にいるかいないかで、時間あたりの成果って変わってくるんだよ。


 本質へのアプローチ方法は以前書いたけれど、あの方法は万人向けじゃないかもしれないと気がついた。だから今回は、万人向けの方法を検討してみる。


 人は皆、パターン認識の力を持っている。今回はこれを使おう。


 本質付近にパターン認識を使ってアプローチするにはどうすればいいか。


 答えは、『一つの分野に対し網羅的に繰り返し接触すればいい』。


 そうすることによって、パターンが見えてくるんだ。


 パターンを見出すには、同じものを『繰り返し』見ることと、差異を『繰り返し』を見ることが必要だ。


 だから、同一分野の複数のものへ、一気に網羅的にアプローチするのが王道なんだ。


 効率を上げるなら、パターンが見えるまでは、()()()()()()()()()()()()


 小分けには、できない。


 細切れに一つの分野を合計5時間勉強するのと、一つの分野を一度に5時間勉強するのでは意味合いがぜんぜん違う。


 途中で別のものを見てしまうと、パターンを掴むために蓄積された抽象的な情報が無駄になるんだ。


 全部駄目になるとは言わないけれど、だいぶ無駄になる。


 記憶って完璧じゃないから、同じところを繰り返し勉強するような時間的なロスも発生するしね。


 嫌いなものは、途中で飽きたり後回しにしたりして、『合計で結局同じ時間勉強したとしても』細切れになりがちなんだよ。


 だから本質に届かないし、身につかない。


『苦手な科目は、いくら時間を割いても、いつまで経ってもできるようにはならない』という話になる。


 成績も上がらないから、嫌いなままだ。


 本質付近までいければ、一気に成績って伸びるんだけどね。


 そして嫌いなものが好きになったりする。


 もし才能ってものが存在するとしたら、それは『好き』かどうかってことだ。


『好きこそものの上手なれ』は、マジなんだよね。


 反対のことわざもあるって?


 下手の横好き?


 あれはね、動機が不純なケースだね。


 何かをやってる(好きな)俺かっけーってやつ。


 パターンを見出す以前に、他人へのアピールばっかりで単純作業になっちゃってるからなんにも身につかない。


 今回はそんなお話。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 今回の話! 分かる気がします! 特に、分数や小数やたし算かけ算ができない中学生なんかこのパターンが多い気がします!
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