知識があるから正しいとは限らないって話(専門家の権威をぶった切る)
権威のある人達の『取り巻き』が、違う意見を持った人達に、『専門家より知ってるっていうんですかー。権威者より正しいっていうんですかー』みたいに言うじゃないですか?
専門家でも書籍化作家でも、お好きなものを当てはめてもらっていいんだけどね。
それを見るたびに疑問に思うんですよ。
なんで、『知識があること』と『発言内容が正しいこと』が、イコールだと思ってるんだろうね?、って。
そういう権威のある人って、大抵『取り巻き』だの『賛同者』だの『スポンサー』だのがいますよね?
考えてみてください。
取り巻きがいればいるほど、しがらみがあればあるほど、スポンサーがいればいるほど、『正しいこと』って言えなくなるんですよ。
そうじゃないですか?
関係者の人数が増えれば増えるほど、権威が強ければ強いほど、ポジショントークする確率や頻度があがってくる。
例えば、あの製薬会社で親友があの薬の開発責任者をやってるんだよな、とか。
来月友達の書籍化作家が、ああいう本を発表するんだよな、とかさ。
悪く言えないですよ? そんな状況だったら。
逆に自分の利益のために他を蹴落としたりさ。
しがらみが歪めてることって、世の中無数にあるわけです。
そういう、しがらみがない(少ない)人のほうが『正しいことを言える』って思いませんか?
それだけじゃなく、発信者側が『正しく情報を伝えられているかどうか』っていう問題もあるよね。
このエッセイでも書いたけど、発言するときに必ず捨象されている事実がある。ついでに発言しているうちにそれが正しいと思いこんじゃうこともある。
例えば、権威者が友たちの研究開発した商品に、『検証の結果コレステロールが下がる』とお墨付きを与え、取り巻きたちが喜んでそれを買って使ったとしましょう。
そんで、あとで発がん性があることが明らかになったと。
じつは権威者も友達も最初からそのことを知ってたりしてね?
『検証してないから明言はできないけど、多分発がん性があるだろうなぁ』とか思ってたりしてね。
自分たちは『そもそも食品から摂るコレステロールの影響を疑っていて』、その商品を使ってなかったりしてね。
そんなこともあるかも知れない。
『うけとり手』の能力の問題もあるよね。
疑問点をそのままにせずに、ちゃんと突っ込んでますか?
あなた達はそれを使いますか? 子どもたちに勧められますか? とかさ。
そういうことを聞けば、問題が事前にわかったのかも知れない。
『権威があるからといって、発言が正しいとは限らない。
権威があるからといって、うまく伝えられているとは限らない』わけです。
今回はそんなお話。




