おいしい目玉焼きの作り方
前の話を読み返したぼくは絶望した。
こんなん書いてたらコメントもらえないよ(;_;)
なので、軽めの話を一つ。
これから皆さんに公開しようと思う内容は、発見したとき『世紀の大発見だ』とぼくは思ったのだけれど料理をする人にとっては、『常識だが?』とサラッと流されてしまうようなそんな内容である。
目玉焼きとぼくの戦いは、小学校の家庭科の授業まで遡る。
当時、ぼくの通っていた学校には家庭科の授業があった。
そこで、低学年は低学年なりの料理を作る練習をするのだ。
今でも鮮明に覚えている。
その日、作るメニューは目玉焼きとサラダだった。
みんなが黒焦げ(であって欲しい)の目玉焼きを作る中、ぼくが作ったのはとても美味しそうに焼けたスクランブルエッグだった。
先生のところに、作ったものを持っていくときは手が震えた。
明らかに、ぼくだけ違うものを作ってるぜ。
玉子を割るときに失敗し、殻が入ってしまったため取り除こうと奮闘した結果がそれだった。
とても恥ずかしかった。
そして……。
悠久の年が流れ、浦島太郎がおじいさんになった頃、ぼくは目玉焼きに再挑戦することにした。
そういえば、目玉焼きを焼いたことってなかったなと。
まず、フライパンの水分を飛ばしオリーブオイルをしき玉子を落とす。
成功だ! その瞬間、ぼくは、勝利を確信した。
しかし、焼けども焼けども黄身が固まらない。
そうこうするうちに白身が焦げてくる。
油が足りなかったか? ぼくは火を止め、卵の上からバシャッとオリーブオイルをかけた。
様子を見るとペチャッと玉子は潰れ、平べったくなっている。
どう贔屓目に見ても『まずそう』である。
しかも、火を再投入し、待てども焦げども、黄身が固まる気配がない。
これはいけない! と、ぼくは『追い油』をした。
揚がってしまった……。
その日、ぼくは目玉焼きに完敗した。
揚げ玉子焼きは、油っこくて気持ち悪かったが食べた。
負けっぱなしでは終われないと数日後、ぼくは目玉焼きに再挑戦することにする。
今朝の話だ。
黄身が固まりづらいことはもうわかっていたので、白身が固まり始めた時点でぼくは火を止めた。
さて、どうしようか?
ぼくは、過去に食べた目玉焼きが皆一様にふっくらしていたことを思い出した。
蒸すのでは? そうだよ! 蒸しパンとか膨らんでんじゃん!
ひらめいたぼくは、ガラス製の鍋の蓋で、フライパンを覆ってみた。
うちのガスレンジは200度ぐらいで火が消えるリミッターがかかるはず。
ガラスの融点はもっと高いはずだ。
しばらく火を止めたまま調理法を考えつつ、蓋を見ていると内側に水滴がついている。
あれ?
これ、予熱で調理、いけるのでは……?
いけた!
予熱でいい感じに黄身が半熟だ! ぼくは、再度火を入れ、外周がカリカリ白身がふわふわ黄身がとろりの最強の目玉焼きを作ることに成功したのだった。
つまり、結論は白身に火が通ったら火を止めちゃえ! そんで蓋をかぶせるのが目玉焼きのコツだ(割と大マジで)。
今回はそんなお話。




