覚えるより思い出すが大事
今回は軽めのお話。
あるあるネタだと良いなぁ。
虫歯って、口の中のPHが酸性に傾いている時間と相関しているらしいじゃない?
じゃあ、ときどきアルカリ性のもので『うがい』して、中性方向に持っていってやれば虫歯を防げるんじゃないか? とぼくは思った。
洗口液の代わりになるんじゃないかなって思ったんだ。
なにがいいかなぁ。水に溶かすとアルカリ性になるもので、できるだけリーズナブルで安全なもの。
「そうだ。重曹を買おう!」
その結論に至るのに、さして時間はかからなかった。
重曹が洗剤として使われているのを知ってたぼくは、まずスーパーの洗剤コーナーに行きました。
そこでお目当ての重曹を見つけることができたんだけど、その重曹には『口に入れるな』って文言が書いてあった。
なるほどなぁ。衛生管理にグレードがあるのか、と。
考えてみれば、口に入れないものは衛生管理にそんなに予算を割かないよね。
そこにお金をかけず、コストダウンをしたほうが間違いなく売れるでしょう。
だったら、衛生管理のグレードが上がるごとに高価にはなるんだろうなぁ、と。その時はそんな事を考えていた。
で、食品グレードの重曹を手に入れるために『粉もん』コーナーに行きました。
小麦粉とか、上新粉とか、天ぷら粉とか、そういうのを置いてるコーナーね。
恐ろしいことに、重曹に一番近いのが『ホットケーキミックス』だったw
ご近所のスーパーさんめ。
そんなものでうがいしたら、かえって虫歯になるじゃろがい!
(※うがいしろとは言ってない)
実際、ベーキングソーダのべの時もなかったんですよ。
『食品グレードの重曹って意外とレアなのかも?』と思ったぼくは、がっくり肩を落として近場の薬屋さんに行きました。
ここからが今回の笑いどころなんだけど、ぼくはまず洗剤コーナーに行った。
いや、案外口に入れられるタイプの洗剤(重曹)もあるんじゃないか? と思ったんだ。
ねーよw と。
それで、粉もんコーナーで『ホットケーキミックス』を見るお約束をこなしたあと、お菓子コーナーに行きました。
あー。ベーキングパウダーはあったけど、ベーキングソーダはない。
ベーキングパウダーには余計な成分がいっぱい入ってる。
ペーキングパウダーを水に溶かした時に、ちゃんとアルカリ性になるかなぁとか材料見ながら考えてたの。
『炭酸水素ナトリウムだけでいいのに、なんで余計なものを入れんのよ』とか思いながら。
そこで、はたと気づいた。
薬局なんだから、炭酸水素ナトリウムは売ってるじゃん。
医薬品グレードの高純度のものが。
そう、炭酸水素ナトリウムは基本的な制酸剤だから、大体どの薬局でもおいてるんだよね。
最初から、重曹=炭酸水素ナトリウムということを思い出せれば、5分ぐらい時間を節約できたかもしれない。
知識として知っていても、欲しい時に思い出せないとそれはもう知らないのと同じことだ。
『覚えるより思い出すが大事』、このしょーもない経験から、そんな教訓を得たんだ。
今回はそんなお話。




