友達
あらすじ
明後日までに百人一首を覚えると言った楓。果たしてどうなる!?
明後日までに100個。覚えてる札は小倉山の一枚だけ。学校の授業の内容をまともに聞いてない俺に、元々知ってた札なんてない。
あと2日、少しも無駄にできない。
帰って速攻でとりあえず天瓶が貸してくれた札を開いてみる。
この札を見て上の句、つまり読手に最初読まれる部分、の決まり、字すなわち昨日の赤い字の部分が言えるようになればいいらしい。
札を見たはいいものを、決まり字がわからないのでネットで調べてみる。
えーっと、ふしのたかねに、あっこれ富士の高嶺ってことか。
これの上の句が…田子の浦にうちいでてみれば、で、たご、が決まり字なのか。
この調子で取り合えず10枚分だけ調べてみた。
(いやこれ覚えてるのか…?)
となり、もう一度その10枚をみてみる。
(えーっと、これがたご、次がおおえやま、決まり字はおおえか。その次が…)
意外と覚えてる。でもこれを100枚分…?できる気がしない。
とりあえず、今日で全部さらーっとみて、それで、10、20枚くらい覚えるとする。それで明日は今日の覚えてるか確認、それプラスさらに3、40枚くらい覚える?それで明後日は残り全部?いけるか?これ
夕食後、時間ももったいないので覚えていく。ひるはきへつつ、みかき、しのふることの、たま、やくやもしほの、こぬ、みたれそめ…
…目が覚めた。何してたんだっけ…?
あっやべ今何時だ。
「8:12!?」
朝礼は8:20から。うちからじゃ間に合わない。終わった…そして完全に目が覚めた。慌てて荷物を用意する。
あっ借りた札も持ってくか。学校で時間あるだろうし。
7:40。1限の途中、みんなが授業を受けてる中、そっと入る。後ろの方の席でよかったあ。
「どしたん今日?」
と席が隣の友也が聞く。
「ちょっと寝坊して」
「へーめずらし」
授業は古典。流石に遅れてきたし真面目の授業を受けようかと思う。
「良かったな。まだプリント配られただけだぞ。」
と友也。
さすが雑談が多いのにテスト範囲は終わることで有名な鷹山先生。
ちなみにクール系でいつもポニーテール。女子たちから憧れの眼差しで見られている先生だ。
プリントを見ると今回の範囲は伊勢物語。
「えー今回扱う伊勢物語の主人公は在原業平がモデルとなっていて、成立は平安時代。日記文学として」
やばいやっぱ興味ないな。
「そういえば主人公のモデルとなった在原業平といえば、百人一首にもある、『ちはやふる』の歌でも有名ですね。」
あーまた豆知識系の話か…えてか今百人一首って言ったか!?
「この『ちはやふる 神代も聞かず 竜田川 からくれないに 水くくるとは』という歌が詠まれたのは…」
そういえばそんな歌もあったような。
どうせ後ろの席だしバレないだろうと思い鞄から札を取り出す。
えーっと、からくれないにみずくくるとは、からくれない、からくれない…これか!
これをこの伊勢物語の主人公のモデルとなった人が作ったってことか。
札を取り出したついでに昨日見た札でどのくらい覚えているのかも確かめてみる。
えーっと、わかるのは…いや待て、流石にスマホはいじれないし答え合わせができないな。あっそういえば前に配られた百人一首のテキストがあった気がする。
幸い遅れてきたので、教科書を取りに行く風に廊下のロッカーにテキストを取りに行くことができた。
百人一首のテキストを見てみると後ろの方のページに競技かるたについての説明があることに気がついた。
(こんなページあったのか…)
そもそもまともに開いたこともないから知る由もないのだが。
テキストを見たり札を見たり色々照らし合わせたりして札を覚えていく。いや覚えられん…
横を見ると友也は爆睡をかましている。
幸せそうに寝るな…と思いつつ、次の札を覚えようとしていく
(いにしへの、が決まり字がいに。えーっと対応する札が、けふここのへににほいぬるかな。え、けふって書いてきょうって読むんか。なんでだよ。)
「ちょ、楓、前」
「えっ?」
友也に言われてみると鷹山先生がいた。
(あーーっやっべ)
「えー小椋くん、放課後職員室に来なさい」
「はい…」
なんで友也はちゃっかり起きてるんだよ。勘のいいやつめ。
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放課後。
「失礼します。」
といって職員室に入る。
えーっと鷹山先生は…
「小椋くん、ついてきてください。」
っわびっくりしたあ。突然後ろから声がかかる。鷹山先生か。
場所は移動して指導室。
「今回の、授業中に百人一首の札を並べたりして覚えようとしていた件について」
うぅ恥ずかしい
「まぁ覚えようとしているのは偉いのですが、」
そうフォローしてくれるのは嬉しいです
「授業中にやっているのはよくないですね。」
はいそうです…反省してます
「因みに小椋くんは百人一首に興味があるのですか?」
「えっと、興味があると言うか、競技かるたを始めようとして、それで明日までに全て覚えようかと思って」
「なら今回のペナルティは反省文3枚、若しくはこの学校でかるた部を設立することとしましょう。期限は1週間。作文用紙と部活動設立用の書類どっちもを渡すので好きな方を私に提出してください。」
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かるた部をつくるのか…
確かに団体戦優勝を目指そうとするのならどちらにせよ作らないとだよな。
そんなことを考えながら教室に戻る。
「あっ楓、早かったな。」
「え友也わざわざ待ってたん」
「あたり前、友達だろ。と言うか最近どしたん。さっきも何やってたんだ、あれ」
「あー…」
そういえば何も言ってないんだよな、友也に
「笑わないで聞いてくれるか?」
「当たり前、さっきも言った通り友達だろ?」
「…友也、一緒に競技かるた部を作らないか」
結果は、爆笑された
「いいよ、一緒に作ろうぜ」
最近あらすじとか雑になってきててすいません。
4話も読んでくださりありがとうございます。
今時の普通の高校がどのくらいまで校則がゆるいのが一般的なのかがマジでわかんないです。
そういえばもうすぐでSHIKIBUっていう競技かるたのイベントがありますね。
超有名人同士の試合がYoutubeで見れるんで気になった人はぜひ見てみてください!8/11にあります。
次に何の札が読まれるのかが視聴者にわかるっていう画期的な制度?を取り入れてるらしいです




