朝礼
見事乗り換えに成功し、その後、10分弱歩き、会社に着いた。
会社には着いたものの、大真面目な会社の方針のせいで、
クーラーの温度は、27℃。
暑すぎる。
上の人は、家のテレビが壊れていて、見ることができないのだろうか。
猛暑は命を危険にさらすんだぞ。
そんな文句を心の中で、並べながら、デスクに着く。
薄いブラウスを選んできたのに、私の体からは、汗が流れ出ていた。
このうんざりとする暑さに、また少し、イライラしながら
今日の準備をする。
一通り準備を済ませたら、朝礼が始まった。
半分聞き流しながら、今朝のことを思い出す。
また、モヤモヤっとした感情が流れ出した。
ダメダメと頭をふる。
そんな私を、隣の席の後輩が、心配そうに見つめていた。
「先輩。大丈夫ですか?」
一度も染めたことがないような、綺麗な焦茶色の髪を顎でパツンと切ったボブ。
シワ1つないワイシャツのボタンを一番上までしっかりとしめている
いわゆる、真面目後輩ちゃんだ。
「ごめん。ちょっと考え事してただけ。大丈夫。」
前でしゃべっている、上司に聞こえないように、
ボソボソっと答えた。
「今日、講習があるみたいですよ。」
サラサラボブヘアを耳にかけながら、真面目後輩ちゃんは、教えてくれた。
講習会。
年に数回ある、会社の勉強会だ。
色々なことを勉強して、理解がありますよ〜っていうのを、アピールするための
会社の方針。
他の会社がどうなのか、知らないが、金融関係のことや、働き方のことなど
その専門家と言われる人たちが、わざわざお話にきてくれる。
今日は、どうやら、メンタルのことを話にくるようだ。
いつも眠くなって仕方がない、午後1時〜2時までを
その講習会で使ってくれるのは、少しだけありがたいなとおもった。
人間は、ルーティーンから、少し外れるだけで、イベントのような特別感を感じるらしい。
まぁ、でも、ただ話を聞くだけの講習会なのだと思うと
めんどくさいなと思う自分もいた。
とりあえず、今日も、いつも通り自分の業務をこなすだけ。
それ以上もそれ以下もない。
小さく深呼吸をして、仕事を始めた。




