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三、レインボー・ベイビー

「お待たせ」

ターミナル駅に降り立った彼女は出迎えた彼に微笑んだ。

「母があなたにもよろしくって」

「そうかい」

彼も頷きつつ他の乗客から守る風に彼女の肩を抱いて並ぶ。

「僕のお父さんたちからもおめでとうって」

抱っこ紐姿の母親が泣き出した赤ん坊をあやしつつ二人を追い越していく。

彼は思い出した風に告げる。

「そういえば、レスリーが僕の抱っこ紐やベビー服はまだ取ってあるから、良ければ送るよって」

「じゃ、お願いしようかな」

彼女は晴れて来た空を見上げて笑う。

「私、生まれた時にはもう四千二百グラムあったから重たいかも」

灰色の雲が払われ、真っ白な雲の合間に覗く空は本当の青だ。

「僕は確か二千八百グラムだから間を取れば三千五百グラムかな?」

彼は風と共に形を変えていく雲を見やる。

「そんなに丁度良くはいかないだろうけど」

同時に同じ言葉を呟いた二人は顔を見合わせてやはり同様にカラカラと笑った。


この街の東は女性自治区、西は男性自治区。

間は混合の「一般区」だ。

雨上がりの空には街の全てを包むような、鮮やかな虹が掛かっている。(了)

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