エピローグ
そして、次の日、目が覚めると、才我に抱きしめられていた。
「きゃっ!」
「どうしたのですか?」
「あ、あの~昨夜の事を覚えていないのですが」
「それは、そうですよ、あなたは、ぐっすり眠っていたのですから」
「そ、そうなの」
「そうですよ」
「その前に手を離して」
「あっ、はい、花様は、抱き心地が良いですね」
「誤解を呼ぶようなことを言わないで下さい」
二人でもめていると、侍女達が廊下でクスクス笑う。
「お二人共、目覚めた様で」
「ええ」
「結婚初夜を二人で迎えたことを喜ばしく思います」
「えっと、はい」
(そうよね、世間一般では、普通、結婚初夜と言う物は、そう言う事になっているんだったわね)
「才我、花様」
入り口に立っていたのは、陽太と類だった。
「二人共、なぜここに」
「花様の事が、気になってしょうがなくて」
類がふざけたように言う。
「あのね、僕も類と同じで、花さんとは、不思議な縁を感じてしまいまして、きっと何かの運命なのでしょうね」
「それは、まあ」
(前好きだった人だものね)
「これから、友達として、側にいていいですか?」
「ええ、私も、あなた達が気に入っているから、いいわよ」
「なんだか、前もこんなことがあったような気がします」
「ふふふ」
花守りの蝶は、花を守るナイト、しかし、それは、一時の呪いであった。その呪いも乗り越えて、蝶との心の絆は、消えずにいることを再認識した。
花は、軽く頭を下げて。
「みんな、これからもよろしくね」
そう言うと、全員が笑みを浮かべていた。
「「こちらこそ」」
(了)




