結婚話
ブックマークありがとうございます。
新章に入りました。
戴冠式が終わってそろそろ1ヶ月が過ぎようとしてる。
各領主たちも今はそれぞれ戻っていて、キュモヲタとジークフリートも今は領地に帰っていった。
私は戴冠式を終えて、今はのんびり過ごす日々。 ……とはいかず、日々送られてくる大量の求婚の手紙や贈り物が後を絶たず、毎日届く全ての手紙に目を通して返事を書くのが日課になっていたり。
「あ、ジークフリートからだわ」
目を通していくとジークフリートからも手紙が届いていて、中を見ると私しか見えないみたいな読んでいるこっちが赤面しちゃう様な内容がずらずらと……
思い出しながらジークフリートは本当に欠点の無さそうな凄く素敵な人だなって思う。
「えっと、次はキュモヲタからも届いてるんだ。 少し怖い気もするけど、読まないと失礼よね」
内容は想像したものと違って、凄く普通だった。 だけど一生懸命彼なりに考えて書いた私への想いが震えた文字で伝わってくる。
キュモヲタは外見はちょっと……なんだけど、私の為に一生懸命なところは素直に嬉しい。
驚くのはあれだけのことがあった、メビウス連邦共和国の貴族からも申し出が当たり前のように来ていることかな。
手紙は読んだ先からちゃんと返事の手紙を書いていって、返事の締めくくりには決まってこう書くの。
私と結婚してどんな国を目指しますか? って。 一番最初に返した人からも、返事はまだ届いていないから今頃読んでくれてる頃なのかなぁ?
うん? サハラの事? 実は7つ星の騎士団が残ってくれた日の夜に私の気持ちを伝えたら断られちゃった。 覚悟はしてたけどショックだったな。
もちろん理由も聞いて教えて貰ったわ。
『もし君と一緒になっても、俺は世界の守護者としてなすべき事がある。 君の側にずっといてあげられるとは限らない』
だって。 定命の私はいずれ老いてお婆ちゃんになるし先に死んじゃうから、サハラなりの優しい言い訳をしてくれたんだと思う。
でも1つだけ約束してくれた事があって、私の誕生日にはどんな事があろうと必ず来てくれるって。
そんなある日の事、お父様とお母様に呼ばれて気に入った人はいたか聞かれたの。
「良さそうな人はいたか?」
「うーん、たくさん手紙は来るけど、やっぱりまだ結婚とか考えもつかないよ」
「母さんは、今のララの数年後には父さんと結婚してるんだぞ?」
お母様に合わせられても困るよ。 私は私でお母様はお母様だもの。
「そんなこと言われてもわかんない。 それに今はドラウの事が先決でしょ? 」
ドラウを出した事でお父様も黙って、お母様も焦らなくてもまだいいじゃないって言ってくれる。
なんでこんなにお父様が結婚結婚言うのか疑問に思ったけど、お父様とお母様は結構な年の差婚だから、早く孫が見て見たいのかもしれない。
「わかったわ。 少しだけ前向きに考えておきます」
「そ、そうか!」
なんて簡単に言っちゃったけど……
部屋に戻った私は、とりあえず思い浮かぶ私の知っている男の人のことを頭の中で考えてみる事に。
まずはフィン、ガタイも良くて私の事を守ろうと一生懸命で、7つ星の騎士団に行って修行までしてきた頑張り屋さん。 容姿もかっこいいし、付き合いも長く一緒にいたから私も自然体で居られるんだけど、ちょっとサハラに似てきて口うるさい。
続いてアルバロ、フィンに続いて結構な付き合いの長さになる。 容姿は普通な感じなんだけど誰に対しても凄く優しくて親切な人だと思う。 私の事も好きってずっと言ってくれているんだけど、いつもどこか控えめで謙遜してばかりな気がする。
それとジークフリート。 言う必要のないぐらい容姿端麗で弓に長けた、正に非の打ち所のない完璧な人だと思う。 領主代行もしていてしっかりしているんだけど、あまりにも完璧過ぎちゃって、私が恐縮しちゃう。
最後にキュモヲタ……容姿も良くなくてエッチで歳も少し離れているんだけど、戴冠式の会食の時に見せた勇敢さとか、貞操の危機から救ってくれてからちょっとだけ気になってる私ってばおかしいのかな……
はぁ……困ったなぁ。 こんな時ブリーズお姉様がいてくれたら相談するんだけど、戴冠式が終わってからブリーズお姉様も旅に出ちゃってるのよね。
そうだってベッドから起きると、ルロスの部屋に向かってノックする。 相談事があるんだけどって言うと部屋に入れてくれて、お茶の用意をしてくれる。
「私に相談とはなんでしょうか?」
私はお父様とお母様に言われた事を話して、どうしたらいいか聞いてみる事に。
「そうですね……1度それぞれの方と2人きりで1日デートなどをしてみてはいかがでしょう。 2人きりで1日過ごしてみれば気がつくところがあるかもしれません」
「ちょ、ちょっと待って、デートって何?」
「あ……失礼しました。 恋人または好意のある者同士が時間を定めてどこか外へ遊びに行くことです」
それって、あ、あああ、逢引!
「ちょ、ちょっと私まだそんな恋人みたいな間柄じゃないよ」
慌ててそう言うとルロスが難しい顔をしながら考えてから、
「お互いを知るための散歩と思ってもらえれば良いと思います」
なるほど! そう言うことね。
「でも散歩って何をしたらいいの?」
「なんでも。 適当に一緒に手を繋ぎながら歩くだけでも良いでしょうし、買い物や食事を楽しんでも良いかと思います」
「そんなので良いんだ?」
ルロスは試してみればわかると思いますって意味深なことを言って、まずは1人ずつ順番に誘ってみると良いって教えてくれた。
部屋に戻った私は早速明日、フィンかアルバロに話をしてみることにして眠りについた。
実は話は考えてありますが、結婚相手を誰にするかは決めてません。
皆さんは誰と結ばれたら良いと思いますか?




