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メビウス連邦共和国の領主たちの来訪

ブックマークありがとうございます。

 翌朝、目が醒めるとしっかりベッドの上で布団をかけて眠っていた私は、意識を失う最後のうろ覚えの記憶を思い出そうとするけどドレスを脱いだ記憶はなかった。



「あれ? なんで?」


 布団をどけるとドレスだけ脱がされた格好で寝かされていたみたい。



「急いで起きて準備しないと迎えに遅れるぞ? 今日はメビウス連邦共和国の連中だ。 醜態を見せないようにな」


 そんな声が聞こえて目を向けるとサーラが立ってる。



「うん、って、もしかしてサーラがベッドに倒れてた私のドレスを脱がしてくれたの?」


「ん、まあな……」


「エッチ」


「ヲイッ!」


 サーラがこのって殴るようなポーズを取ってきて、私も笑いながらキャ〜〜ってしてみたり。




「それでサーラは今日も側にはいてくれないの?」


「悪いな。 俺の方も色々とやる事があるし、赤帝竜(ルースミア)にも頼み事をしてるからな」


 サーラが私の心配してくれてるのはわかってるから、これ以上は言わないでベッドから降りて今日着るドレスに着替えだそうとすると、サーラが私の手を止めてドルイド魔法を使ってくる。



「どうだ? 少しは楽になっただろ?」


「うん、ありがとうサーラ」


 疲労が薄れて身体の重みが取れたのを確認すると、サーラは隣の部屋に行っちゃった。

 着替えが終わってサーラに声をかけると、既に返事はなくて扉を開けてみるとそこにサーラの姿はもうなかった。



「サーラ、私、頑張るよ!」


 まるで戦場にでも行くような意気込みで王宮の玄関口に向かって、既に来ているお父様とお母様の元にたどり着くと、待ち構えていたようにログェヘプレーベが軽食を出してきてくれた。



「疲れてやがるとは思いやがりますが、今日が本番でやがりますよ」


「うん!」





 マクシミリアンが次々と到着してくるメビウス連邦共和国の領主の名前を読み上げていって、私はただ頭を下げ続けるだけ。


 ただわかった事があって、メビウス連邦共和国は地名がそのまま領土の名前になっていて、霊峰竜角山のある町の領主は霊峰竜角山の領主って呼ばれていた。

 そして大国って言われるだけあって、その領主の数も10やそこらじゃなかった。





 メビウス連邦共和国の領主全員が無事に到着してホッとしたのも束の間、5人の揃った黒い外套にフードを被った人たちが来て、先頭を歩く人がフードをたくし上げて挨拶をしてくるの。



「遅くなって申し訳有りません。 貴女がプリンセス ララノアですね。 お噂通り可愛らしい方ですね。 私は7つ星の騎士団のアラスカと申します。

ヴォーグ王、ベネトナシュ王妃もお久しぶりです。 我らまで招待していただきありがとうございます。 所用でキース卿は来られず私たちだけが来る事になりました」


 あ! この揃った黒い外套姿は7つ星の騎士団だったんだ。 っていうか噂通り可愛いってどういう事だろ。



「ララ、こちらは7つ星の騎士団評議会の1人のアラスカ、星剣7つ星の剣を所有する、英雄セッターの娘だよ」


 たぶんとても驚いた声をあげたんだと思う。 だって、ただでさえ7つ星の騎士団は無償の奉仕で世界の平和のために戦っている立派な人たちだっていうのに、まさか史上最強と言われた英雄中の英雄セッターの娘が私の前に立っているのよ?



「そう固くならないでほしい。 それに今日の主役は貴女ですよ、プリンセス ララノア」


「あ、うん、そうだね……うううん、そうでした!」


 うひゃー……なんか私めちゃくちゃ緊張してる。



「久しいなアラスカ」


 そこに小さな子を連れた親子の姿も見えて、親しそうにアラスカに声をかけてきた人物の方に目をやると……



「ああーっ!! あの時助けてくれたお姉さん!」


「ん? ああ、プリンセス ララノア、もうさすがにお姉さんという歳ではない。

ヴォーグ王、私たちまで招いてくれて感謝する」


「大事な娘を救ってくれたんだから当然だ。 パーラメントもよくきてくれた。 いや、プラチナムじゃないとシリウスも含んじまうか」


 パーラメントって言われた人は礼儀正しく頭を下げて、私にもおめでとうって。



「お前プリンセスなのか?」


 チョイチョイってドレスを引っ張って少年がそんな事を言ってきた。



「俺はパーラメント=ヌーヴォーだ。 大きくなったらお前を俺の妻にしてやる」


 えーっとこの子は一体……



「プリンセス申し訳有りません。 どうも性格が妻に似たようで……」


「私はこんなに強引だった覚えはないが?」


 なんだか夫婦で言い合いが始まり出したんだけど、喧嘩って程じゃないっぽい。



「済まんが客を待たせるにはいかないから痴話喧嘩は家でやってくれ」


 お父様の一言で2人は顔を赤くさせて言い合いを止めて、アラスカもクスクス笑いながら王宮に向かっていった。



「これで全員揃ったな。 ララ、落ち着いてしっかりサーラに学んだ通りやるんだ」


「うん、お父様。 私やり通してみせるわ」


 お父様が頷いて、私たちは王宮に戻っていった。



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