ハテナ
「おはよう…。ねぇ、どうしてここにいるか分かる?」
その声で私は目を覚ます。しかし、意識はあるものの視界には何も映らない。試しに手をグーパーと動かそうとしたのだが、動いている感覚はありつつも本当に動いているのかは分からなかった。
あれこれ考えているうちにまた声が聞こえた。
「質問をしているのですが…?」
質問…。それをぼんやりと思い出しながら言った。
「死んで、生き返って、また死んで。そして今ここに居ますね。」
大きなため息の後、それは、大声で叫んだ。音はあまりにも大きく、私はそれを言葉として認識できなかった。その結果、次の展開が読めてはいたものの、私は無言を貫くしかなかった。
「返事は!?」
予想通りの言葉だった。さっきとは違い、今度は言葉として理解できた。けれどもその言葉に肝心の部分はなかった。それがはっきりと何であったか分からないまま、「はい!申し訳ありません!」と答えた。それが、声にとって適切な反応だったようで「よろしい。」と小さく聞こえた。
思わずガッツポーズをしてしまったが、これのお咎めは無く、その声の話は続いた。
「さて、話も済みましたので望む世界を教えてください。そこへ転生させて差し上げましょう。」
聞いたことのある話題だった。そして、その話は一度はまったことのある罠であった。
そのため、二度も引っかかるか、と意気込んでから私は言った。
「ゲームのような冒険の世界、そこに健雷と一緒に行かせてくれ。」
声は「いいでしょう。最後に質問はありませんか?」と言い、静かに待つ。
一方で、私はその質問について長く考える。
何を聞くべきだろうか。健雷はどこにいるのか、あるいはなぜまた転生ができるのか。この二つのうちの一つであることは確かだろう。
とりあえずで私はその声に聞いた。
「聞けるのは一つだけなのか?」
「そうだな。」
気まずい時間と同じように声は何も言わなくなった。私も私で、どちらの質問をしようか悩んでいたためその沈黙に関わる余裕はなかった。
数十秒の無の後、その声は、沈黙を破るように言った。
「最後の質問である、質問できる回数を答えたので質問コーナーを終了させていただきます。」
あまりの驚きで、これまでの声量とは比べ物にならない音で「え゛、は?」と飛び出してしまった。
読んでいただきありがとうございます!!!
ものすごく更新が遅れましたが、またもや温かい目で見守ってもらえるとすごーくありがたいです。




