序章第一節
コロナの影響で何か空き時間をつぶそうと思い始めました。
初めての執筆で手探りで書いてます。読者の皆様の暖かいコメントも冷たいコメントも私の励みとなります。
ぜひよろしくお願いします!
「……以上が太陽系第7惑星、地球についての報告です」
「素晴らしい、素晴らしいぞ!」
白髪の初老が興奮気味に拍手をする。
高層ビルの最上階、会議室に拍手の音が轟く。
部屋は黒でまとまっていて、中央には半円を描いたような机、そして置かれた椅子に男たちは腰を掛けている。
「まあまあ、お気持ちはわかりますがいったん落ち着きましょう」
向かい側の男が初老を落ち着かせる。
「さて、どうやってこの星をいただきますかな」
その言葉のすぐ後にある男は手を挙げた。
「私のチームが作った新作の兵器はどうですか?」
どよめきが部屋の中に起こる。
「しかし、あれを制御することはまだ完璧ではないという話ではないのでは?そんなものを投入したらその後の処理が大変じゃないですか」
世の中の組織には派閥争いというものがある。
方向性の違いから派閥がいくつも存在し、競い、最終的には自分一人がおいしい思いしようとする魂胆はこの中にも例に漏れず存在した。
それもそのはずここにいる人物は全員国のトップ、一企業の幅圧とは比べ物にならない腹の探り合いと化かし合いがそこにはある。
「しかし、それ以上の利点もあると私は思います。まず人件費削減。これが一番大きいのでは?無駄にわが国の民を失わずに済む。」
すかした顔と、上から目線の物言いをよく思うものはここには多くない。それどころかほとんどのものは顔には出さないもの、部屋の空気は一段とピリつく。
だが、これが最良の手だとこの場にいる全員がわかっている。
だからこの場にいる者は誰一人賛同の声を出さないが同時に、反対の意を唱える者も誰一人いない。
「それじゃあ……決を採りましょう。この案に賛成の方は挙手をお願いします」
新生0年、地球に住む人々は隕石を見た
その輝きはさぞ尊いものを薪としているかのように思えるくらい煌々と輝き、人々は心を奪われ目が離せないでいた。
しばらく眺めていた人々は、我先にとレンズを天に向けシャッター音を鳴らした。
SNSにいち早く投稿しようと画面をフリックする指がどんどん加速していき、投稿が完了すれば再読み込みを何度も行い、画面の数字の変化に満足そうな笑みを顔に浮かべていた。
事態の重大さに気付いてない人々だったが、一人が呟いた。
「なんか光、大きくなってね?」
そのつぶやきを皮切りに、動きのなかった群衆がざわめき始めた。
「なあ、どんどんこっちに近づいて……ないか?」
「おいおい……マジでこっちに近づいてるぞ!」
その瞬間、人々は隕石へと向けていた顔とは逆の方向へと向かい走った。
叫び声が上がり、怒声が上がり、人が人を押し転び、その様に幼子の泣き声が轟く。
群衆はカオスとなり、せめて自分の命だけはとでも言わんばかりに懸命に走っている。
そして、
多くの命が一瞬で消えた。




