三人の告白
「エスタレア、お前のことを愛してる。俺と恋人になってくれ」
「あなたのことが好きです。エスタレア、私の恋人になってくれませんか」
「ずっとエスタレアお嬢様のことが、親友として以上に好きでした。私の恋人になってほしいです」
全開祝いのパーティーから一週間後、イヴェエル、フーリュ、アミーラの三人から私は同時に告白をされていた。
「え、え、え、急にどうしたのみんな」
「みんな、エスタレアのことが大好きだということですよ」
「抜け駆けをするには、俺達は仲良くなり過ぎた」
「ですから、私達はエスタレアが誰と恋人になりたいのかを決めてもらおうと思ったのです」
「……突然のことでしたから驚きました……。一日だけ考えさせてもらってもよろしいでしょうか」
あまりも突然の告白で、私が考えられる頭の容量を超えてしまった。
時間を作って、しっかりと考えたい。
そう思って、一日の時間をみんなからもらった。
◇
「……眠れない……」
私はベッドに横になりながら呟いた。
まさか、三人から同時に告白されるなんて思いもよらなかった。
イヴェエルは、とっても頼りになる存在。
フーリュは、優しくて私が困っていることは小さなことでも気がついて助けてくれる存在。
アミーラは、大親友で気軽に何でも話せる存在。
「この中から、誰かを選ばないといけないんだよね……」
私は今、王都から追放された時以上の悩みにさいなまされていた。
◇
「その表情、答えが出たみたいだな」
「はい」
イヴェエルの目を真っ直ぐに見ながら、私は迷いなく返答した。
「エスタレアが選んだ人であれば、その相手が誰であったとしても、私達は祝福しますよ」
「私達は覚悟を決めましたから、エスタレアお嬢様が好きなタイミングで告白してください」
「私は……」
イヴェエル、フーリュ、アミーラ。
緊張した面持ちで、三人が私を見つめている。
「私は四人でずっと一緒にいたいです!!!」
それが私の出した答え。
「「「………………」」」
私の答えに、三人は目を見開いて驚いている。
「やっぱり、そんなのはダメですよね……」
急に自信がなくなってきた。
「いや、俺はエスタレアらしい答えだと思ったよ」
「フフ、これはエスタレアにやられたね。イヴェエル兄さん」
「私はエスタレアお嬢様と同性ですから、告白をしたら絶対に距離を置かれると思っていましたから、これ以上嬉しいことはありません!」
「ふふ、きっと、私の答えは間違っているんだと思います。でも、三人全員が喜んでくれる答えなのであれば、私は喜んでその間違った答えを選択したいと思いました」
「エスタレアお嬢様!!」
アミーラが駆け寄って来て、私を強く抱き締めた。
「アミーラが一番悩んでいましたからね」
「今日はアミーラに譲るしかないな」
涙を流して私に抱きついているアミーラを、温かく見守ってくれているイヴェエルとフーリュ。
三人ともいつの間にそんなに仲良くなったの?
私という存在が、三人の絆を深くさせたのであれば、こんなに嬉しいことはない。
「王都から追放された私を、こんなにも大切にしてくれて、本当にありがとう」
イヴェエル、フーリュ、アミーラに、私は心から感謝の言葉を述べた。
こうして、私がとんでもない答えを出したことによって、私達四人による波乱万丈な日常生活が新たに始まった。
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『どんな困難もあなたとなら ~悪役令嬢にされて追放された私が皇太子と紡ぐ愛の物語~』
というタイトルで連載小説を投稿し始めましたので、興味がありましたら、そちらも読んでいただけると幸いです。
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