王城、国王との対面2
「うっ、キラキラが目に入るっ!」
王城に着いた瞬間、俺の目は眩いキラキラでやられていた。
どこを見ても美男美女。なんか盛大にパーティーが開かれているようで、イケメンや美少女があちらこちらにいる。
「サラテ様の生誕パーティー·····?」
「はい、私たち姉妹は今日が誕生日なんです」
サクヤが補足してくれた。
「ということは誕生日を迎えられずに、殺されるところだったのか!?」
「·····そうなりますね」
サクヤの顔が一瞬、沈むが、即座に治った。
「でも、ルーロ様に助けられたので大丈夫です!」
「·····そうか、なら、良かった」
じゃ、早速、要件を──
「エルサ、俺らはどうすればいいんすか?」
「貴方たちはゆっくりしてて良いわよ。私たちが先に挨拶に行ってくるわ」
なら、一生に一度あるか分からないパーティーだ。存分に楽しんでやろうっ!
「なぁ、お前らも──は?」
全員が三人のイケメンに誘われていた。
「ねぇ、君たち、僕たちと一緒にお食事でもどうかな?」
「君、可愛いね。俺と一緒に来なよ」
「美しい、そんな貴方に踏まれたいっ!」
内一人はレーデになんか言ってるし。
って、そうじゃなく、俺の目の前で堂々とっ! ここは一発、ガツンと。
「あの──」
「あんな男より、僕たちの方がいいよ」
「あれ? 君、サラテ様に似てない?」
俺を無視するのか、ほぉ。その喧嘩乗ってやるよっ!
しかも、あんな男って──ッ!
「おい」
「だから、お前はどっかに──ひぃっ!」
俺は血涙を流しながら、イケメンの肩を掴んだ。
「てめぇな、俺がモテないのをいい事にナンパしてんじゃねぇよっ!」
さすがに殴ったらダメだろう。顔の迫力だけで追い出してやる。
「俺なんかなぁ、俺、なんかっ! ナンパしても秒でフられ、お茶に誘ったら金だけ取られる。そんな俺の気持ちがお前らに分かるかっ!」
田舎でもお茶はある。村で可愛い女性をナンパした時、秒でフラれて、金だけ取られた。
「な、なんかごめんなさいっ!」
よし、一人追い出した。他の二人は──
「うぐぅっ!」
「あがっ!」
何故か異様に下半身の一部分を抑えて、悶絶しているイケメンたち。
片方は、恍惚とした表情だ。
「私たちに気安く話かけないでよねっ!」
「そうです。レーデはルーロ様の物──うぐっ!」
レーデがサクヤの口を塞ぐ。なんかあったのだろうか? でも、大丈夫なようだ。
うん、良かった、良かった──
「るー、ろ?」
「はいっ!」
俺以上に迫力の増した表情で、クナイが責めよってくる。
「ナンパした事ある、の?」
「む、昔に一度だけ·····ほんの出来心で」
「むぅ」
頬を膨らませて、怒りを表現しているのだろうか。
「なんか、ごめんなさい」
「分かれば、いい。私たちの目の前で、ナンパしたら·····分かってる、よね?」
ひぃっ! 分かりました、分かりましたから、その苦無しまってくださいっ!
「あ、あの、良ければ、飯を食べに行きません?」
「ルーロも一緒?」
「ももも、もちろんです、はいっ!」
「なら、行く」
ようやく、機嫌を取り戻してくれたようだ。
レーデたちも一緒に·····と思ったが、二人で仲良くしているみたいだから、クナイと二人で食べるか。
「すげぇな、種類が豊富だ」
「ん、どれも美味しそう」
バイキング形式だったので、適当に美味しそうなのを取って、席についた。
「いただきます」
「何それ?」
「ん? 師匠が食材に感謝を込めて言うらしいってな」
「へぇ、私もやる」
「そうか、ならきちんとしなきゃな」
頭の上に疑問符を浮かべるクナイを置き去りにして、俺はセリフを言った。
「この世の食材に感謝を込めて·····いただきますっ!」
「ますっ!」
そして、手始めにレッグチキンの丸焼きを引きちぎったのにかぶりついた。
なにぶん、田舎者だったがために礼儀は知らなかったが、周りは別に気にしてないみたいだから、気にせず食っていく。
「美味いな」
「んっ! でも、ルーロのも美味しかったよ」
「ありがとな」
すかさずフォローを入れてくれる。
だったら、俺が正装に着替えた時も言って欲しかったな。なんで、俺単体に言う時は俯いたり、逃げていくのだろう? 嫌いなのかな?
「ルーロ、泣いてる?」
「い、いや、そんな訳ないだろ!?」
思わず涙が出ていたようだ。
急いで拭って、食事を再開する。
何気に久しぶりな、クナイと二人きりの時間。談笑も踏まえながら、楽しいひと時を送ったのだった。
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