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突き進め頂点へ! 日本競馬のゆめへ!  作者: シャルシャレード
2章 3歳
24/37

中島について

京都新聞杯の翌々日。


黒川さんの持ち馬はじめての重賞勝利のため祝勝会に呼ばれた。


京都新聞杯の翌日のNHKマイルカップでは清弘は良いところなく8着に敗れた。


『高村騎手、本当にありがとう!これからもうちの馬をよろしくね!』

『はい、是非とも!』



黒川さんと話した後、調教師に挨拶回りをしていると。同期の山本と武藤に呼ばれた。

武藤は、勝利数では劣るものの、端正な顔立ちで女性人気が高い。


『何話してんだ2人で。またなんか悪巧みでもしようてのか?』

『違うわ!なんか武藤が報告あるらしい。』

『逮捕とかやめろよ。』

『しつこいのお!』

『で、なんなんだ武藤?』

『俺、結婚するんだ』

武藤からその言葉が出てくることは不思議ではなかった。

『本当かよ!めでたいな!』

『ちゃんと招待してくれよ?』

『大人しくするならな?』

前々から付き合ってるってことは聞いてたし、うまくも行っていたらしい。

しかし、その言葉を聞いた瞬間、何故か寂しさに襲われた。


『羨ましいなぁ。俺相手すらいないよ。』

『俺もだ。なんか泣けてくる。』

『高村、お前にはいるだろ?』

山本のその言葉に清弘は驚く。

『俺いたっけ?』

『とぼけるなよ。あの厩務員の子だよ。』

『ああ、たしかに、騎手の間で話題になるよ。』

『厩舎員?中島のことか?』

たしかに幼なじみではあるが

『そうそう、あの子。絶対に騎手と厩務員の関係じゃないでしょ。俺の目はごまかされないよ。』

『第一俺と彼女じゃ釣り合わないでしょ。』

『そう?お似合いだと思うよ。』

そう言われると意識してしまう。


中島か…

清弘の中でモヤモヤが募った。



翌日トレセンでの調教を終え、休養から帰ってきたホワイトジェムに会いに行った。


『ホワイトジェムおはよう。元気そうだな。』

皐月賞以来初めて見るが、疲れもない様子でとても安心した。

『おはよう、真香。今日も早いな。』

『時間ならそっちのほうが早いでしょ?それに、動いてるほうがなんか落ち着くの。』

『そうなんだな。』

清弘はふと、昨日のことを思い出した。

『真香、今の俺のことどう思っている?』

『すごいジョッキーになりそうだなとか。でもまだまだね。』

『なるほど。』

やっぱり山本と武藤の思い過ごしだ。

『でも、ちょっとかっこよくなったかもね。』

中島は、下を向きながら言った。

『真香に認められた!やったぞホワイトジェム!』



その後、ホワイトジェムのことについて話していたが、真香と目が合うことはなかった。


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