第106話 俺ニート、アリスから予想外の拒絶を受ける
主役はまさかのニート!?堕落した生活を送るニートに、ゲームに勝利し続けるとお金を稼ぐことができるという、神のゲームに参加!そのチャンスをものにするために、早速リバーサル社にて契約を交わした!
戦いに勝利し続け、快適な生活を送ることができるのか!
「ごちそうさまでした」
アリスのパンの件は今は置いておくとして、
この後はプールに行く。
言っちゃあ何だが、俺は男だ。
アリスの水着姿、気にならないと言えば嘘になる。
多分アリスは水着を持ってきてないだろうから、もちろん買ってあげるつもりだ。
お金の心配?そんなのない!念のため旅行前日に通帳を見てみたのだが、
通帳には『200万円』入っていた。
きっと子供の頃からのお年玉とか、戦いでの報酬とか利子で増えたんだろう。
なんだかんだ言って、これらはどれもしっかり貯めればバカにならない金額になるよな。
まあそれはそれとして……
「アリスさん、もうそろそろ出発しましょうか?」
「わかりました!」
午前10時半……各自準備が終わったため、
早速出発する。
「淳一さん、次はどこに行くんですか?」
「プールに行こうかなと!実は昨日のドライブの時に計画してたんですよ!」
「なるほど!」
「それじゃあここから一番近いプールに向かいますね」
「お願いします」
食べすぎたりもしておらず、泳ぐコンディションは抜群だ!
暑い夏!しっかり泳いで涼ませてもらうぜ!
「あところでアリスさん、水着持っていますか?」
「えっ?水着ですか?」
「はい、せっかくなので2人で泳ごうかなと」
「あっ!私は車の中で待つので大丈夫ですよ!」
「……へっ?」
「どうぞ1人で満喫してきてください」
「もうアリスさん、何言ってるんですか?せっかくここまで2人で色々してきたんですから、プールでも一緒に泳ぎましょうよ!」
「……すみません。それだけは……『絶対に嫌』です」
(……!?)
アリスが……笑っていない!?そして声のトーンもいつもよりも低かった。
つまりこれは、ガチの拒絶!?
「あの……俺と一緒に思い出を作るのが……本当は嫌ですか?」
「いえ……映画館とかはとっても楽しかったです!ただ……水着だけは……本当にすみません」
「水着……ってことは、海とかもダメですか?」
「……はい」
「どうして水着が嫌なんですか?もしかして泳げないとか……」
ラブコメ漫画にありそうなことを質問してみる。
「いえ……泳ぐことは……わからないですけど多分できると思います」
「では何が怖いんですか?」
「……答えられません。とにかく水着だけはお断りしますね」
(…………)
意外だ……アリスがここまで拒絶したことが、過去にあっただろうか?
信頼度アップのおかげで、リバーサル社の秘密まで夜に少し教えてくれる関係になったというのに、
なぜ水着だけは拒否をする?
「じゃあせめて……水着の何が嫌とかあれば、教えてもらえませんか?」
水着には色んな種類がある。
それこそ色とか形とか、様々である。
実はドライブの時に、アリスと一緒に水着を買いに行くことを想定して、
予め女子の下着について調べておいたのだ。
「……”肌を見られたくない”んです」
水着を着るのが恥ずかしい女の子はいますけど、アリスは担当者なので、本来なら利用者からの要望にはすぐ答えるべきなんですよね。




