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僕の更生日記  作者: 神崎新
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プロローグ

 「どうでもいい」最近僕が頻繁に心の中でつぶやいている言葉だ。高校二年生になってまだ一ヶ月しか経っていないのにもかかわらず、もう既に僕は学校に飽きていた。もちろんどうでもいいのは学校だけじゃない、たいてい全てのことがどうでもよく感じる。例えば勉強や趣味なんてものは死んでしまえば意味のないことだと思うし、なにかすごい業績を残したとしても死んでしまえばなかったことと同じことになると思う。

 こんなネガティヴな考え方をしている時点で僕は人生の負け組に属すにちがいない、しかし実際は全ての人間が知っていることだと思う、ただみんなこの世での活動に意味のないということから目をそらし、全て自己満足でことをこなしているにすぎない。もちろんそれが人間としての成功の生き方だとは思う。ただ僕がイレギュラーな考え方をする人間だったとういうことだ。

 こんな考え方をしてしまうのは一つの理由がある。それは僕の仮説に過ぎないのだけれど、例えばこの地球と全く同じ地球があったとする、そしたら当然そのもう一つの地球はこの地球と同じように人間を作り出し、同じように僕を生み出し、その僕は今と同じような考えをするということだ。要するに人間の行う行動の全ては決まった法則によって活動をしているのであって自分で決めて行動してはいないのだ、いやむしろ自分で決めることすら前もって決まっていたというべきだろうか。

 このような考え方をするようになってから僕は全ての行動に意味を感じなくなり、全てのやる気を失い、ダラダラと毎日を時間の流れに任せて過ごしているわけだ。

 もちろんこんな僕だって昔は普通に毎日を楽しんでいた、こんな変な考えを持つようになったのは高校受験を本格的に始めた頃からだろうか、まあ中学生はみんな多かれ少なかれそんな変な考えをしてしまうものだけれど、僕は突出して、突拍子もない考えをしていた。

 だがしかし僕は不思議とこの人生に後悔というものはない、いつ死んでもいいし、死んだら死んだですぐに成仏するだろう。こんな僕だから死んだら地獄行きな気もするが、それはそれで少し面白そうだ。もちろん死後の世界なんて信じてはいない、けれどあってもおかしくはない程度には思っている。

 しかしある時、僕の人生は大きく変わることになる。このネガティヴな考えしかできず、その考え方が正しいと思い、この世の全てのことに意味はないと思っていた自分が変わる出来事が。当時は自分は一生このままだと思っていたのだけれど、どうやら人間というのは思いの外簡単に変わってしまうらしい。それかもしかしたら僕は誰かに助けて欲しいと思っていたのかもしれない、そんなのは根性なしっぽくていいたくはないのだが。一体僕がいつから変わったのかと言うとそれは間違いなく高校二年生の一学期だろう。もしかしたらここで僕が変わるのもこの世の決定事項だったのかもしれないが、それならそれで文句はない。


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