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4「魔法」

約2ヶ月空いての最新話。

色々忙しかったの許して

翌日。

僕は雑務を教えて貰う為にヒッツさんに連れられ倉庫という場所に来ていた。

テント自体がとても大きいから何となく予想していたけど…とてつもなくでかい倉庫だ。倉庫なのか?これ


「どうだい立派な倉庫だろ」


「はい。こんなに大きいとは…。ここには何があるんですか?」


「色々さ。危ないものもあるから気をつけなよ」


危ないもの?あぁ。なるほど。

ナイフとか使っていたからな。

そういうものが多いのだろう


「よし。フェア。お前さんの主な仕事はここの整理整頓だ。ほぼ毎日公演してると片付ける時間はなくてね。かなりの力仕事だ。アリスにやらせる訳にも行かないだろ?だから雑用係が欲しかったんだよ」


「なるほど、分かりました!任せてください!」


「いい返事だ。よし、じゃあ頼んだよ。どこに何があるか分かればあんたの好きに片付けてくれ」


「承知しました!」


そう言い残してヒッツさんは去っていってしまった。

昨日の公演はとても凄かったし感動モノだった。ファータには拾ってもらった恩もある。しっかり仕事して恩返ししなきゃ。よーし!頑張るぞ!


ー三時間後ー


「全然終わらない!!」


何だこの倉庫!物で溢れ返ってるなんて次元を超えてる…!的確に物を選別し片付けても振り返ると同じ光景のままだ。

早くも心が折れそうです。


「あ、あの…」


死にかけた心に聞いた事のある可愛らしい声が届く


「あ、アリスさん。どうしました?」


モジモジと何かを伝えたい目で見つめてくる。

可愛い。


「え、えっと…ふぁ、ふぁ、ファータが…フェアさん…を呼んで来いって」


「え?ファータが?」


「う、うん」


「分かりました。今行きます。教えてくれてありがとうございます」


「うん。えへへ」


言えて嬉しかったのかニコニコしながら去っていった。アリスは分かりやすいな。

そんな事より一体なんの用だろう。

とりあえずファータの所に行ってみよう。


「お、来たなぁ?」


「何のご用でしょうか」


「ったくいつまで堅苦しい敬語使ってんだよ」


「だっ…だってファータはご主人様ですから」


「んじゃご主人様めーれーだ。タメ語で話なさーい」


「ええ…」


「なんでそんな嫌そうな顔すんだよ」


立場とか関係とか全く気にしないんだな。やっぱりいいやつだファータは。


「そんな事より本題は?」


「そうだな。お前魔法すら知らないって言ってたよな」


「ええ。何も」


「だから教えてやろうと思ってよ魔法について」


「え?なんでですか?僕はただの雑用では?」


「雑用だろうがなんだろうが関係あるか。この世界では誰だって魔法は使えるんだぞ。知らなきゃ損だぜ」


そういえばそんな感じのことを前も言っていたような。確かに魔法についての知見が深まれば記憶を取り戻す何かの役に立つかもしれない。


「そうですか。ならぜひ教えて欲しいです。魔法について」


「よし。そう来なくちゃな。まず見せた方が早いな」


ファータが指を鳴らすと炎が出てきた


「わっ」


「これは基礎魔法と呼ばれる魔法のひとつだ。基礎魔法は魔法を極めんとする者だろうがその辺の一般人だろうが関係なく使えるチョーゼツ簡単魔法ってイメージだな」


「へぇ〜」


「基礎魔法は基本無詠唱で使えるほど術式がシンプルに作られてるんだ。だからお前もすぐに使えるようになるぜ」


「詠唱?基礎魔法以外は詠唱が必要なのですか?」


「あぁ。そうだ。魔法にも戦闘魔法、補助魔法、特殊魔法みたいな感じで色々と種類があってな。魔法の術式もそれぞれ固有の効果を再現するために複雑になってるんだよ。だから無詠唱で使う事はできないんだ」


「なるほど」


「ま、詠唱自体は難しくはねぇ。あるロジックを覚えればな」


「ロジックですか?」


「そうだ。3つのワードで魔法に指示を与えるんだ。シーセン、トレーゲン、レッシュン」


魔法に指示か。

詠唱と聞いてつい文章を思い浮かべたが意外と単純だ。


「シーセンは魔法を繰り出したり放つ時に使う。トレーゲンはなにかに魔法の効果を付与する時に、レッシュンは使用した魔法の解除だ」


「なんだか簡単に思えますね」


「あぁ。だがこのロジックを使う以前に術式の構造を知っていなきゃ魔法は使えない。勉強が大事ってわけだ」


術式の構造か。詳しいことはまだよく分からないが概要はわかった。魔法についてこれから深く勉強すれば僕でも魔法が使えるのだろうか


「やるよ」


ファータがなにか渡してきた。

これは…本?


「色々な魔法が載った図鑑だ。名前や術式構造まで記載されているから読み込めば色んな魔法が使えるようになるぜ」


「す、すごい!いいんですか!?」


「おう。魔法が使えれば色んな雑用が楽にできるぞ。それに筋がよきゃサーカスに出してやれるかもしれねぇしな」


ぼ、僕がサーカスに!?

あのキラキラとしたステージに立てるかもしれないのか。


「僕、頑張ります!色んな魔法を覚えて見せますよ!」


「おう!期待してるぜ!ま、まずは基礎魔法からだな。片付けの休憩時間に色々と教えてやる」


「はい!よろしくお願いします!」


こうして僕はファータに魔法を教わることになった。

色々な魔法を覚えていけばいつか記憶を取り戻すことに繋がる魔法を見つけられるかもしれないし。


やるぞ。僕は魔法を身につける!


5話に続く

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