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第九十四話 幸せな二人

「フローラリンデさん……」


「殿下……」


わたしたちは唇を重ね合う。


今日何度目になるかどうかわからないキス。


その度に心が沸騰していく。


そして、殿下への想いがさらに強くなっていく。


もうこのままずっとキスをして続けてもいいくらい。


やがて、殿下は唇を離す。


ちょっと残念な気持ちになる。


しばらくの間、二人は穏やかな時間を過ごして行く。


やがて、


「フローラリンデさん」


と殿下がわたしに呼びかける。


「なんでございましょう」


わたしがそう言うと、


「わたしはあなたに改めて感謝をいたします。あなたがここに来てから、わたしにいつも内政のアドバイスをしていただきました。その結果、この王国はいい方向に向かっています。活気がでてきていますし、貴族も国民も期待をしてくれています。あなたのことに感謝する方々もどんどん増えてきています。これからは婚約者・アドバイザーではなく、王太子妃・アドバイザーになりますが、これからもよろしくお願いします」


と言って殿下は頭を下げた。


「いえいえ、これはすべて殿下のご威光によるものだと思います。わたしはただアドバイスをしているだけです。殿下が力強く政策を進めているからこそ、この王国はいい方向に向かっているのだと思います」


「そういう自分のことの功を絶対に誇らないところ。わたしがあなたのことを好きなのは、そういうところも理由の一つとしてあります」


「殿下、恥ずかしいです……」


「普通だったらもっと自分の功を誇るのが普通だと思います。いや、もう既に、誇ってもいいくらいの功績をあなたはあげているのです。でもあなたはそうじゃない。わたしはそういうあなたが好きです」


殿下はそう言うと、


「好きです……」


と言って唇を近づけてくる。


「ありがとうございます」


わたしも唇を近づけ、お互いに唇を重ねわせた。


殿下は、唇を離すと、


「これからもっとこの王国を発展させていかなくてはいけません。そして、もっといい王国にしていかなくてはなりません。これからもわたしにそのお力を貸してください」


と言った。


「もちろんです。わたしは殿下のもの。そのすべてを殿下に捧げていきます」


わたしは殿下にそう応える。


その後、しばらくの間、お互いの手のやさしさを味わっていた。


やがて、殿下は、


「フローラリンデさん、わたしは前世からあなたと結婚したいと思っていました。ここまで待たせてしまって申し訳ありませんでした。しかし、これからは、今までの分、幸せにしていきます。王太子として、そして、あなたの夫として、あなたを幸せにしていきます」


と言った。


わたしは、


「わたしも殿下と前世から結婚したいと思っていました。わたしの想いが足りなかった為に、残念ながら殿下と出会うまで時間がかかってしまいました。申し訳ない気持ちでいっぱいです。出会った時から、殿下の為にわたしのすべてを捧げようと思ってきました。これからも、殿下にわたしのすべてを捧げて生きていきます。王太子妃として、妻として、一生懸命努力をして、殿下と一緒に幸せになっていきます。よろしくお願いします」


と言って、殿下に応える。


前世で結んだ殿下との結婚の約束。


いや、前世だけではなく、前々世以前から、殿下とは結婚の約束をしていたのかもしれない。


そして、それは来世でもしていきたいし、来々世でも、それ以降もしていきたいとわたしは思っている。


それだけわたしは、殿下のことが好きだし、愛している。


殿下もそう思ってくれているとうれしいのだけど……。


そう思っていると、殿下は、


「フローラリンデさん。わたしは来世でもあなたと結婚することを約束したいと思っているのです。あなた以外の女性を愛することなど、想像することはできません。それだけわたしはあなたが好きなのです」


と言ってくれた。


わたしは殿下の言葉がうれしくて、涙を流し始める。


「わたしも殿下と来世で結婚することを約束したいと思っています。いや、来世だけではありません。来世以降も殿下と結婚したいと思っています」


「そうおっしゃっていただいてうれしいです。来世だけでなく、それ以降もずっと結婚することを約束しましょう」


殿下も涙を流し始める。


「ありがとうございます。わたしは、これからもっと殿下に好きになっていただけるように、今まで以上に一生懸命努力をしていきたいと思います」


「わたしの方こそ、あなたにもっと好きになってもらうように一生懸命努力していきます」


素敵な殿下。


わたしはもっともっと殿下のことが好きになっていくと思う。


「フローラリンデさん、わたしの一番好きで大切な人」


「わたしの一番好きで大切な殿下。とてもとても素敵なお方」


殿下の唇とわたしの唇が近づいていく。


「フローラリンデさん、好きです」


「殿下、好きです」


わたしたち二人の唇と唇が重なり合っていく。


そして、心はとろけていき、甘い気持ちになっていく。


わたしはこれ以上ない幸せを味わっていた。




今回が最終回になります。


読んでいただきまして、ありがとうございました。




「面白い」


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