10話 試合開始
「ready go!」
掛け声とともにゴングが鳴らされ、第1ブロックの試合が開始した。
その瞬間、大きな体をしたふんどしの格好の人が四股と呼ばれるものをした瞬間会場のリングがめくれ上がった。
それに直撃したり、衝撃波で吹き飛ばされたりして、既に数十人しか残っていない。
「相撲取りか…。また厄介なスキルを持つ奴がいるな」
「まぁ、あれだけしか使えないなら全く脅威じゃないけどな」
隣に座っている他の選手の会話が聞こえる。
さっき攻撃をした男はスモウトリと呼ばれているらしい。
その男は、更に数回四股を踏んで、会場を初戦から全壊させて残りの選手も吹き飛ばし勝利した。
そういえば、四股を踏むことで衝撃波を発生させる人達がいると聞いた。
-創造-
創造スキルで瞬時に全壊したスタジアムを修復し、2ブロックの予選が始まった。
2ブロックは大混戦となり、スキルによる爆発がスタジアムのあちこちで見られる。
少しずつ減っていき、10人ほどにまで絞られた。
全員かなりダメージを受けているが、周りの動きを警戒せていて、誰も動かない。
-魔術・ヒール-
1人の傷が回復した瞬間に様々なことが起こった。
-身体強化-
-レーザー・爆-
6人はスタジアムを薙ぎ払うように撃たれたレーザーに反応できずに吹き飛ばされた。
その隙を狙って身体強化でブーストをかけた女がレーザーを打った男を蹴り飛ばし、場外へ吹き飛ばした。
-レーザー・散-
別のレーザースキル持ちが、その女を狙って、100本近いレーザーが撃ち込まれるも、全て避けるが、その巻き添いを受けた男が心臓を撃ち抜かれ、殺される。
わずか数秒で、3人まで減る。
-魔術・火炎-
小さな火球がいくつも生成される。
-レーザー・突-
手全体が光り、今すぐにでも撃てる姿勢をとる。
-身体強化-
すぐに動ける体制をとった。
同時にスキルを発動したは良いが、誰も動かない。
このままだと、維持に使われる魔力が使われることによる、耐久勝負になりかねない。
2、3分経ったところで、レーザーが撃ち込まれる。
2人とも避け、片方は身体強化を利用してレーザーを撃った相手に突っ込むが、直線的な軌道を読まれ、横から火球が撃ち込まれる。
衝撃で、体制を崩した隙に、レーザーが再び撃ち込まれる。
なんとか急所は避けるものの、足に命中してしまい、明らかに動きが悪くなる。
更に火球は、レーザー使いの周りに20個ほど浮かんでいて、魔術使いによる勝利かと思われた。
-水流操作-
足に撃ち込まれ、もう動けなうかと思っていたが、水流を足場にし、魔術使いに突っ込む。
不意を突かれて対応できずに、身体強化をかけた拳にあっさり吹き飛ばされる。
そのままの勢いで水流を操作し、レーザー使いも吹き飛ばし試合は終了した。
一旦観戦席を離れ、どこかで精神を落ち着かせることにした。
予選から、予想をはるかに超えるハイレベルな戦いが繰り広げられていて、油断が出来る状況じゃない。
ラストの数人までは確実に残れると思うが、そこからは一瞬の油断が命取りになってしまう。
しかし、相手の動きを予測しながら観戦していたが、2試合目の最後の方の動きはほとんど予測ついたので、焦らずに試合に臨めば勝てる筈だ。
その後は、特に今までのをはるかに凌ぐような選手は現れず、気づけば52試合目が始まっていた。




