Story memoryⅥ
──サンプロミネンス国…城下町
ファイ「賑わってるねー」
アクア「当然だ、今日は祭りがある日だからな」
ファイ「…なるほど」
フィーがキョロキョロと、忙しく辺りを見回してる。
『──おにーさま!こっちのはなにー?』
『あれもすごーい!』
『あぁこら…二人共あんまりはしゃぐと…もう。ごめんよ、こんなことに付き合わせて』
『いえ…それにシュテも来たがっていましたし。
あんなに元気に走り回るシュテの姿、見たことないです』
『シュテルも魔道士とはいえ、まだ幼い子供ってことだね』
『…そうですね』
…懐かしいな。
フィー「……」
アクア「…ちょっと待ってろ」
ファイ「?……あ…」
近くの露店に向かった彼。戻ってきた彼の手には、首にリボンがついた熊のぬいぐるみが。
アクア「…その少女に」
ファイ「えっ…」
フィーは嬉しそうに、そのぬいぐるみを受け取っていた。
…『ありがとう』。声が出ないから、口だけなんだけどね。
ファイ「あ…ありがとう」
アクア「…悲しそうな目をしていたからな」
ファイ「悲しそうな…目」
アクア「…昔、シュテルン・トワイライトという少女が城にいてな。
…色々あって、一人ぼっちになった時期があった。その時の彼女とよく似ていた」
ファイ「…そう、なんだ」
…鋭いようで、鈍いね。
アクア「…」
ファイ「…ん?俺の顔に何か付いてる?」
アクア「……君達と会ったことある気がするのは僕の気のせいか?」
ファイ「……」
フィー「……」
心配した目でフィーが俺を見る。
…彼に話しても、あの方に会うまで…黙っててくれるよね…
ファイ「……実は──」
「カーディ様とフレア様が広場にいるってさ!」
「はやくいこーぜ!」
「まってよー!」
ファイ「……」
…カーディ様と、フレア様。ね…
アクア「…またか…」
ブライト「…また、とは」
アクア「……それは…」
ファイ「逃走だよ」
アクア「……」
ディアマ「逃走?…誰がするんだ」
ファイ「…手紙の依頼主」
アクア「……手紙?」
…なんとか逸らせた…。
ファイ「…俺とこの子は、ダイアモンド・ファイアの隊員。まぁ二人は付き添いみたいな感じ」
アクア「…あのお転婆姫…いや、王女逹と同じ組織の者か」
ファイ「ホント、幼い頃の母親そっくりだねー」
アクア「ああ…少しはこっちの……って、何故それを知っているんだ!?」
ファイ「あははははー何でだろー」
フィー「…」
ブライト「もはや誤魔化し方が雑だな」
ディアマ「…そりゃ、話そうとした瞬間に…邪魔された上に、また言っちゃったからな…」
あー聞こえない俺には聞こえなーい(棒)
ディアマ「…よし、広場行こうか」
ブライト「ああそうだな」
ファイ「えっ…ちょっ…」
ま、まだ心の準備が…!
…ハッ!!アクアが何て言うか!!
アクア「……まあいいだろう。変に危害を加えなければな」
嘘だ――――ッ!!
ディアマ「やだな君の為に広場に行くんじゃないか」(棒読み&黒い目)
ブライト「…あ、あぁ……そうだな…」(目を逸らす)
アクア「…」(全てを悟ったらしく哀れんだ目)
あ、駄目だ。味方が少ないし敵が手強い。
シュテルン・トワイライト
現ナイトシェイド女王。
過去に家族が亡くなり一時話せなくなったが現在は普通に話せている。




