Story memoryⅤ
基本攻撃は仕掛けず、全てを受け止める。…これだけで十分な攻撃になる。
…うん、成長してるね。なんて言えるわけもない。
言ったら即バレそうで怖いからね。
リーフ「…アイツが押されてるなんて…」
ライト「…彼、本当に何者なんだ…」
アクア「…(この動きはまさか…いやそんな筈は…)」
鍔迫り合いになった時に、彼にのみ聞こえる声で言う。
ファイ「戸惑ってるね、ポーカーフェイスでも動きが鈍ってるから分かるよ」
アクア「!?…くっ…」
彼は驚いて、後ろに引きさがって体勢を立て直す。
…この一撃にすべてを込める。とでも考えているのかな。
アクア「…はあっ!」
ファイ「!」
再びあの魔力の剣が目の前に飛んでくる。それを剣で打ち払う。
…つまり、背後に隙ができる。けどね…
ファイ「…かかったね」
アクア「…!?」
“僕”は剣だとしても、“俺”の武器は「ひとつ」じゃないよ。
リーフ「アイツ…拳銃隠し持ってたのか!?」
──ダァン…ッ!
アクア「…」
ファイ「…なんてね」
リーフ「…は?」
ライト「え、えーぇ!?」
そう。俺の拳銃からは弾丸ではなく、手品などで使われるような旗や紙吹雪が。
どうやらアクアは実弾は入ってないというのは分かっていたらしい。
アクア「…『見えているモノが全てと惑わされるな』。最初に言ったな」
ファイ「なんだ、覚えていたんだ」
アクア「…僕の性格を知っていて、わざと言ったんだろう」
ファイ「んー、何のこと?」
アクア「…」
ブライト「…終わったな」
ディアマ「勝負あり、だな」
剣を消し、拳銃を懐にしまう。
アクア「…いいだろう。この国に入ることを認めてやろう」
リーフ「はぁ!?」
ライト「い、いいのかい!?」
アクア「入国させても問題はないだろう。だが、まだ信用したわけじゃない。
僕が彼らを監視する」
リーフ「はっ!?」
ファイ「んー、入れるならまあ別にいいよー」
ブライト「…僕も同感だ」
ディアマ「僕も」
フィー「…うん」
…ん?フィー喋った?…気のせいかな。
リーフ「お…おい…黒龍のほうはどうすんだよ」
アクア「影の女王にでも聞けば、だいたい察しは付く。門番役なら、君達二人だけでも大丈夫だろう」
リーフ「えぇ…」
…ま、入れるならいっか。…それより俺は……あの方に会わないと。




