好きな人に想いが伝わっていなかった件。イオルの友人、ホウライの場合2
「こんにちは、ホウライさんのコネクトボディの掃除担当のイオルです」
新しく街にきた洗浄屋さんに行ってみた。
評判はよく。早い、丁寧だった。けど四日に1日しかやっていない変わったお店だった。
予約して入ると小さい人形の子のイオルがいた。
イオルは、丁寧に早く、掃除をしてくれた。
一生懸命真面目に早く動く。
「終わりましたよ。」
「えっもう、早い」
俺みたいなモンスター討伐人と話したい、関わりたい人は大勢いて、わざと遅くする人も多い。
だから、時間がかかるのか嫌で転々としていた。
「他に気になるところはありませんか?」
「肩の外装の隙間に何か挟まってないか?」
「ホウライさん、肩にだいぶ負担かかってませんか。
外殻劣化の傾向があるので、次の討伐までに早く変えたほうがいいですよ。」
さらに整備不良の箇所を見つけたり、改良のアドバイスをくれた。
毎回淡々と真面目に仕事をする態度に、俺は惚れた。
ほぼメンテ中の会話で、毎日栄養ブロック聞いた時はびびった。
それ以外食べて大丈夫なのか心配で食べれないそうだ。
「イオル、君と一緒にご飯食べに行きたい」
同じ人形タイプの俺はイオルと同じ形のご飯が食べれるだから一緒に食べに行こうと言った。
いつものようにメンテナンスをしてくれたイオルに、俺は真剣に伝えた。
「いいですよ。四日に一回のメンテの時間が遅くていいなら」
イオルは、無表情で答えてくれた。
そこから、何回か食事に誘った。
結構田舎から出てきたようで、食べ物に興味津々で、食べ方もわからない様子だった。
よく俺の食べ方を真似していた。
観察してくる様子もかわいかった。
「イオル、君のメンテを死ぬまで受け続けたい。」
俺はいつものメンテナンスの終わりに告白した。
「いいですよ。でもまだ四日に一回です。あとただではやりませんからね。ちゃんと稼いできてね。」
「はい!」
やった。okされた。
これで僕たち恋人だ。
「ところで、なんで四日に一回なんだ?」
「一緒に暮らしている弟妹が自立して欲しいから。
家にいないといけないんです。
仲はいいんですけど、そろそろ弟妹離れと独り立ちしたいです。まだやり方がわからないんですけどね。」
弟妹がいるのか。
早く挨拶したいな。




