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将希の異世界日誌  作者: 雄太
最終章 リベリシュ編
139/139

END

『調理、極めたらいつの間にか世界最強になっていた。』完結しました!……いや、しますだな。

 

 アリシアたちが不正の証拠を見つけ城を脱出した直後将希はと言うと、道に迷っていた。


「ここどこだ? なんで貴族の屋敷って迷路なんだ? 同じ壁に同じ壺同じドア同じ道同じ壁に迷子になってくれって言ってるようなもんじゃん」


 さっきからずっと歩いでいるが全ての部屋のドアノブに鍵がかかり開かない。破壊しようと全力を出して引くがそれでも開くことはなく、将希はそのまま、他の部屋の鍵が空いてることを祈りながら、空き巣のようにドアノブを回しカギがかかっていることを確認しながら歩き回っていると先程同じ一枚扉だったが突き当たると一際豪勢な金色の扉を見つけ¥¥を両目に浮かべ走り出す。


「金!」


 走って走ってその扉を押し開ける前にドアがこっちに向かって飛んでくる。……


「えつ?」


 人間は突然のことになると認識スピードが速くなり景色が遅く感じられることがある。それがまさに今である。


 扉が迫るだがそのスピードは遅い、しかし身体は動かず脳内の自分の声だけが認識できる。


『将希殿、サンディ殿、三馬鹿の皆さん、見つけました、私は脱出します。』


 と言うエリシアの声が聞こえた

 それが走馬灯? と言ったほうがいいのかもしれないが、今の将希がそんな簡単に死ぬとは思えない。


 将希は避けた! 

 迫り来る扉を脅威の反射神経で交わすと振り返るとサンディがめり込んでいた。


「サンディ……さん?」


 脳が認識する前に身体が動きドアに押しつけられていたサンディをドアから引き剥がし、ふとサンディが足元を見ると俗に行くお姫様抱っこ状態であった。


「サンディさん。」


 将希顔色はかなり悪い。


「将希、殿、」


 サンディは将希、首に手を巻いているが左手のみであった。右手の肘から先が切断され血が流れ出ている。


「そ、その手、は」

「少し……ヘマをしました」


 サンディは出血多量と疲労で意識を失った。

「サンディさんっ!!」


 優しくサンディを下ろした将希は自分が着ていたシャツでサンディの肘の切断面を止血する。


 王城で陛下にこう言う可能性もあると脅迫されレクチャー受けていたのである。汚いシャツでやられても困ると思うが。


 だが簡易なものでありすでに血の色がシャツに移り始めてきている。


「サンディさん、あとは俺が……」


 将希はサンディが飛ばされてきた扉のあった部屋の奥でサンディの切断された右手を持った男、ミゲル・カストロに視点を合わせる。


 カストロの足元にはワジルはの物と思われる足が腿から血を吐き出している。


「将希、殿……行ってはダメです、逃げてください」


 意識朦朧としているサンディは最後の力を振り絞り将希を止めようとする。


「サンディさん。俺は直轄騎士団の団員です仲間が傷つけてられているのに俺だけ逃げることはできません。アリシアさんもギアラも今、急いでアレクさんのところに向かってます。ワジルさんも命を賭け戦って俺が知らない仲間たちも大勢死んだ。俺だけ何もやらずに何も賭けずに逃げることはできません。」


「将希……ど、」


 将希は振り返ることなくミゲル・カストロに向かって歩き出す。


「ミゲル・カストロ!」

「雑魚が雑魚を呼んだか……雑魚が何匹増えようと変わらん、お前も死体の山になるか?」


 将希が玉座の間に入ると先程までドアの影に隠れ見えてなかった直轄騎士団の戦闘員の人山が築かれておりその1番上には腿から下の部分がないワジルも無造作に投げ捨てられていた。


「ワジルさん……よくも! みんなを殺したな! 俺が、みんなの仇、とってやる! ミゲル・カストロっ!!」


 将希はスキル食神 具現化能力を無意識に使用し、刃渡り1m近い超巨大包丁が手元に出現しこの距離から、一太刀、ミゲル・カストロに向かって切り上げると包丁の風圧で切り裂かれた空気が連続して切り裂かれカストロに直撃だと思われたがカストロの愛刀が風圧を消し去った。


「雑魚は取り消そう……よく叫ぶ犬だ」

「死ね!」


 将希が走り出し、剣と剣が火花を散らし引火したのかカーペットから火が上がる。


「将希! 団長とワジルさんはこっちでやる! カストロは任せた!」


 将希が入ってきた扉から三馬鹿のサムウェル最初に、そのあとカールとブラットリーが団長を抱えて入って来て、サムウェルはワジルの息を確認してワジルの残った足を引きずり外に向かう、だが目を覚ましたサンディは壁に指をかけた。

「……人に触るなこのエロ猿ッ!」

「だ、団長、てっきり死んだかと」

「……お前らの前に死ぬと思うか! お前らを殺してからだ!」


「ありがとう、これでこいつを殺せる!」


 剣に力を入れ、カストロを吹き飛ばした、飛ばされたカストロはその勢いで玉座を破壊しその後ろの壁にめり込むが、その人形の穴から笑い声が漏れてくる。


「あはは、あはははあははは! 久しぶりだ! 痛みを感じたのは久しぶりだ……………コロス!」


 めり込んだ穴からカストロは出て来て両手を広げると背中に黒い羽が生え、将希に向かって一瞬で移動しバチッ!と言う甲高い音が聞こえ、刃が噛み合い、2人の動きが止まった。


「よくもみんなを!」

「弱いものは死ぬ! それだけだ!」


 ミゲル・カストロとの決戦に火蓋が落とされた。



 結果から話そう。


 将希vsミゲル・カストロの一戦は呆気ないものであった。


 私の目には終始、ミゲル・カストロが攻め込んでいたように見えた。がどの攻撃も将希にかすり傷すら負わせることはなく逆に攻め込んでいるはずのミゲル・カストロの方がダメージを受けていた。


 将希のあの巨体のどこにそれだけの瞬発力があるのかわからない、だが将希は全てを見切り、私でもその隙を付けないような隙をついてミゲル・カストロに的確にダメージを与えていた。


 はっきり言ってあの時の将希殿は異常だ。

 もしあの時の将希殿と私が対峙していたら私はでも足も出ずに負けていた。瞬殺だと思う。


 攻め込んでいたはずのミゲル・カストロも体の傷が増えていくにつれ違和感を覚えた。


『何故だ、攻め込んでいるのは私なのに……何故! 奴には傷がつかない。』               


 ミゲル・カストロの言う通り先ほどから将希体に何回も何回も致命傷となり得る位置に剣が入っている。人を斬ったとき特有の筋肉が切れる音もする、だが血が流れる前にそいつの体は何事も無かったかのように再生した。


「な、何故! 傷が再生する!」


 攻め込んでも攻め込んでも将希の体力を削るどころか体に傷すら与えられないミゲル・カストロは遂に叫び将希から距離を取る。


「俺もよく知らねぇんだ。よくわからん音が脳内に聞こえてこう言った『スキル有限再生獲得』ってな、多分魔力ってやつが尽きるまで再生し続けるんだろうな」


「スキル……貴様! あの声を聞いたのか?  」

「あの声って何だ?」


(力ある者神の声を聞く者世界を統べる者。御伽話の世界ね。私も最初にスキルが芽生えたとき聞いたわ、世界の全ての命のごく僅かにのみ聞くことを許された神の声。これを聞いた者は1人残らず歴史に名を刻む。善でも悪でも分け隔てなく。) 


「神の声だ! その声を聞いた者は歴史に名前を残すと言い伝えがある」


「ふーんどうでもいいや」

「異世界人が!」


 ミゲル・カストロは叫び魔法術式を展開させる。

 黒文字を描き、床に円を描き張り付いていく。


(スキルはこの世界のすべての命が持っている。だけど神の声は違う。神の声に支配されし者。神の声に抗う者)


「寄生魔法BLACK of White」 

 完成した魔法術式に十分な魔力を注ぎ込み呟くと魔法陣は黒色の光を飲み込み替わりに銀色に光出す。


 初代ミゲル・カストロの時は恥ずかしい一文など言わなくてよかったか、闇の呑まれてなかった息子に寄生した時からこれを言わないと魔法術式が発動しなくなっていた。


「これでお前の身体は俺のものだ! 死ね! 異世界人!」


 発動された寄生魔法は黒い手の形を模写将希に向かっていくが将希には何の恐怖心も無いようだ。


「残念。スキル食神は物を切る事に特化したスキル。つまり俺が物だと認識すれば魔法だろうと切れる」


 将希はミゲル・カストロに聞こえるように言うと一歩前に飛ぶように走り込み、遅れて出てきた将希の愛刀が地面に一本線を入れながら反り上がりミゲル・カストロ渾身の寄生魔法を切り上げ、その足でカストロの胴体を斜めに切り落とす。

 胴体が切り落とされ滑り落ちながらミゲル・カストロは呟く。


「……な、何故剣で……グハっ、魔法が……」



 ーー切れた。


 end










 ミゲル・カストロを討ち取った将希達陛下直轄騎士団は急ぎ、王都へカイブロスを向かわせて、


 王都より約1時間の距離に近づいてきた時アレクは気づく。


「魔物の死体が増えてきた。多少ならありえないこともないが、この数十分で丸焦げの魔物が30匹近く、もしや、『長』かもしれぬな」


 この国の子供達は皆同じ物語を子守唄として聞かされる。



 どこからともなく地鳴りが響き渡る

 朝も昼も夜も関係なく

 その地鳴りは近づく

 地鳴りが聞こえ始めて2日

 街の兵士たちが騒ぎ出す

『スタンピード』と叫んでいた

 街の四方に置かれた鐘がカンカンカンカンと甲高い音を全力で上げた


 暗い夜、それは起きた


 夜だと言うのに西の方角が真っ赤に染まる

 赤い色を纏った煙が東の方角へ流れる

 煙を風で切り裂く黒煙龍

 ドラゴンが大きな口を開け、火を放つ

 壁の上の兵士たちが皆同じところを見て唖然とする


 私たちには壁の外で何が起きてるのかわからないが、焦げた臭いがこの街にも流れ込んでくる

 それは人を焼いた時の匂いによく似ていた


 壁の兵士たちが騒ぎ出し、王都から陛下直轄騎士団と言う騎士団が駆けつけてきた


 だがその時すでに外で起きていたスタンピードは終わったと兵士は歓喜に震え、サンディはその惨状に目を瞑る。


「何が……起きたの」

「サンディさん、これは? 」


 元の身体に戻った将希が呆然と魔物と兵士と民間人の焼死体を見つめているサンディの背中に声をかけた。


 カイブロスのデッキにはリベリシュから戻ってきた騎士団員達が全員集まってきた。


 右手を失ったギアラ

 左手の肘先に包帯を巻いたアリシア

 片足が木製の義足になったワジルに抱えられてここまできた三馬鹿二人組、


 その他もろも怪我を負った騎士団員達。

そしてリベリシュで散った数多くの仲間達。


「あれは! 」


 誰かの声が上空に向かって放たれると全員が同じように視線を上空へ向けるとそこには全長20m近い黒龍がカイブロスに向かって降下を始めるとその身体が光に包まれ、人の影が生まれる。


 そのドラゴンだった物はカイブロスへ着前に全身の光が消え、その体を現す


「やぁ、エルフお化け」

「ドラゴンゾンビ、まだ生きてたの」


 サンディの後ろ5mほどに降り立ったその者はサンディに近づくと挨拶がわりという様子で近寄ってくる。


「ひっどいな、僕はドラゴンだよ、そんな数千年じゃ死ねないの」


「ふっ、いつから僕っ子に? ついこの間まで、わしとか我輩だとか朕だとか言ってなかってけ? 老ドラ」


「まぁいいや、さてなんで僕がここにいるのか気になる?」

「気になるって言って教えてくれる?」

「うーん、無理だね」

「なら帰れ」


「ふん、せっかく密約があるからって来てあげたのに、まぁいいや教えてあげよう、相当前にサンディと密約結んだでしょ、それを今行使しただけ、あっ、でもあれね、破壊した諸々の弁償はしないから、じゃねまた会う日まで」



 その瞬間全てが光に包まれ、焼死体となっていたはずの全て何事もなかったかのように消え去った。


「生贄 だからあれには頼りたくないのよ」


 サンディは唯一残された死人達の防具を見てつぶやいた。


 ドラゴンは硬くて食えない鎧だけを残し、全ての遺体をどこか遠いところで食べるつもりなのだろう。


「あの時、絶滅させておくべきだった。最強の手札だと浮かれて、馬鹿みたい」




と言うわけで最後いつも通りに雑な感じで完結となります。まぁ忘れてた伏線やら色々放置しておきます。ご了承を。

他にも書き切れなかったところ書きたいと思ったら書くのでその時にでも回収するとしましょう。なお苦情は受けません。


読んでいただいたすべての方へ

そしてこれから読むであろう読者の方へ

ここまで読んでいただいて、

ありがとうございました。


8ヶ月、なんとか無事に書き切りました!

40万字……最初は10万字なんて楽勝楽勝と思っていました、でも大変だった。ネタ切れ、繰り返しの展開、意欲の低下、特に騎士団長に色気がないと言う絶望、陛下のドロドロ恋物語、将希覚醒、くまちゃん死亡、色々ありましたがどうにか、終わり事ができました。

途中纏まりもなく目的もなく飲酒会ばっか書いてすみませんでした。3回同じようなこと書いたと思う。


40万……改めて見ると途方もない数字ですね

約140話……あと1話ッ足りない。


ほんと文章を書くって大変なことだと思い知らされました。でも懲りずに次の作品のプロットはあるんですけど「悪徳領主になるまでの物語」って話をやろうかなと思ってます。

絶賛制作中


さて、後書きはこのぐらいで

また、なろうで会える日まで

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