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マスカレイド 温羅  作者: 一等神 司
怪人 【節足動物】《蜘蛛》
33/35

第二十二話 根性の破邪!狼牙乱れ斬り!

解りにくかったらすみません。

パトカーで移動しているのは、片山 左京。

魔族との戦いとのダメージを、吉備津彦命(きびつひこのみこと)の隠れ神社で癒やす事を、報告する為に県警本部に向かっている。


「あいつ……あんな身体で何をやってんだ……」

自転車で吉備津彦命(きびつひこのみこと)の隠れ神社に向かっている日幡(ひばた) 宣明(のりあき)を見付けて、ボソリと呆れながら呟く。


「(乗せてやりたいが……丁度 パトカーを停めにくい所だから、無理だな……)」


そう思うと、一つため息を吐いた。






その宣明(のりあき)本人は……


「(クソッ!負けた!クソッ!クソッ!クソッ!結局 妹に助けられたじゃねぇか!何しょんじゃろうか(何やってんだ)俺は!兄貴 失格だ!)」


自分自身の不甲斐なさに、心の中を大荒れにしながら、自転車を全力疾走させていた。






「あ……曲がった……」

乗せられないと諦めつつも、パトカーのサイドミラーで、自転車で移動する宣明(のりあき)の姿を確認していた左京だったが、交差点で見失ってしまった。


「仕方無いか……」

これで諦めもついた左京。




「さて、もう少しか……」

県警本部に近くなり、少しホッとする左京。




「うわっ!」


キッキキーーーーーーーーーッ!


パトカーを運転していた警察官が、急ブレーキを掛けて車を停めた。


「うおっ!どっ!?どうした!?」

焦る左京。


「ちっ……小さな女の子が……飛び出してきたと思ったのですが……」

キョロキョロ見回す警察官。


「いねぇーじゃねぇーか……見間違いじゃないのか?」

そう言う左京。


「うわっ!女の子!?手招き!?」

先程まで、誰も居なかった助手席の窓の外に、左京を手招きする小さな女の子が立っている。


「ついて来いって事か?」


ガチャ……


ドアを開けて女の子の後をついて行く左京。


「ここは!?」


導かれたのは、県警本部から遠くない所に在る、小さな神社だった。


スーーーッと姿を消す女の子。


そして、その(やしろ)の所に、見慣れた物が置いてあった。


「これ……【変化札(へんげふだ)】だよな……色的に神聖な物だよな……」

そう呟きながら置いてあった【変化札(へんげふだ)】を拾う左京。


この神社は、古くからこの周辺を守ってきた存在だった。


(クラス)は、霊獣(れいじゅう)だよな…… 一応 神宝(しんぽう)さんに相談してから使うか決めるか……」


そう独り言を言うと、パトカーに戻る左京だった。







「はぁ……着いた…… この身体での移動はでぇれぇキツッ!」

吉備津彦命(きびつひこのみこと)の隠れ神社に着いた宣明(のりあき)が呟く。


敷地内に入った瞬間に、身体が少し軽くなる宣明(のりあき)


「えっ!?マジかっ!?直ぐに効果が出るんか!?」

その変化に驚き、直ぐに来なかった事に後悔する。


「はぁ…… つよぉ(つよく)…… つよぉ(つよく)…… なりてぇなぁ……」

イスに腰掛けて、そう呟き(うつむ)宣明(のりあき)







「えっ?日幡(ひばた)さんが怪人三体を倒したの?」

優美子(ゆみこ)吉備津彦命(きびつひこのみこと)の隠れ神社に向かいながら、今回の死闘の話を聞き、優美子(ゆみこ)の予想以上の活躍に驚く神宝(しんぽう)


「サポートして貰いながらですけどね。頑張りました!」

自慢と言う感じでは無く、戦いに加わる事に賛成してくれていた神宝(しんぽう)に、純粋に結果報告として、成果を伝えている優美子(ゆみこ)


「本当に日幡(ひばた)さん兄妹(きょうだい)が、戦いに加わってくれていて良かったよね。白神(しらが)さんだけや、良くて片山さんと二人だけだったら…… 死者が出ていたかも……」

そう感想を話す神宝(しんぽう)


「お兄ちゃんは…… あんな感じだったから、これからも戦力になるかあやしいけど……」

と、凄く嫌そうな顔をする優美子(ゆみこ)


「きっと大丈夫よ。日幡(ひばた)さんのお兄さんだもん」

と、神宝(しんぽう)


「そうですかね?」

困惑の優美子(ゆみこ)


そんな話をしながら、二人で自転車で移動する。


「身体が辛いだろうけど、もう少しだから頑張ってね」

そう優美子(ゆみこ)に伝える神宝(しんぽう)







「あー 俺も帰りたかったなぁ……」

一人病院に残って入院中の白神(しらが)は、病室の天井を眺めながら呟く。








「はい。了解」


その頃のパトカーで移動中の左京に、県警本部から怪人の出没の報が入る。


「身体に不安はあるが、放置出来ないから行くぞ!」

そう気合を入れる左京。

出没した場所に向かう。







「強くなるには……」


一人 吉備津彦命(きびつひこのみこと)の隠れ神社で、身体を癒やしている宣明(のりあき)は、ポツリと呟いた。


「【変化札(へんげふだ)】がもう少し欲しいよな…… 他の奴との連携も必要だよな」

冷静に考えて、今のままでは駄目だと悟る。


「あの白神(しらが)って、優美子(ゆみこ)のクラスメイトに頼むしか……いや、あんな奴に頼むなんて……でもなぁ……」

理性と感情がぶつかり、考えが纏まらない宣明(のりあき)


「自分で怪人を倒して、それで【変化札(へんげふだ)】を手に入れるか……いや、それでもここで浄化をして貰わないと使えないし……」

プライドと現実が矛盾した答えを出す。

そのまま一人 考え込む宣明(のりあき)だった。







ウーーーッ!

キキーーーーーッ!

バタンッ!


「ここか?怪人が現れた場所は?」

左京は報告の有った場所に着いた。

近くにはニトリ岡山奥田店が在る。


「あいつかっ!」

蜘蛛の様な姿の怪人を見付け、【化身帯(けしんたい)】を腰に巻きながら、蜘蛛怪人の所に向かう左京。


「化身!」


《マスカレイド ケイジ コンロウ》

言霊と同時にマスカレイド 京児(けいじ)紺狼(こんろう)モードに姿を変える左京。


ピシッっと姿勢を正して、右手の指を伸ばして頭に持って行き、敬礼をして


「街の治安を脅かす者は、このケイジが相手してやる!」


そう叫ぶと蜘蛛怪人に走って向かう京児(けいじ)


シャーーーーーーッ!


蜘蛛怪人が、走り向かって来る京児(けいじ)に対して、糸を吐き出す。


「うわっ!?」

粘着(ねばつ)く糸に動きを抑制される京児(けいじ)


「ガーッ!」


左右(さゆう)三対(さんつい)の腕六本で、京児(けいじ)に攻撃を仕掛ける蜘蛛怪人。


「この野郎!」

絡み付く糸を破邪(はじゃ)紺狼(こんろう)(けん)で斬り払おうとする京児(けいじ)だが、その破邪(はじゃ)紺狼(こんろう)(けん)に糸が絡み、上手く行かない。



「これならどうだ?!破邪!狼牙(ろうが)乱れ斬り(みだれぎり)!!」


糸が絡みながらも、破邪(はじゃ)紺狼(こんろう)(けん)を何度も振るい、勢いで蜘蛛怪人を倒そうとする京児(けいじ)


しかし、サルヴァとの戦闘のダメージも残り、蜘蛛怪人の糸も絡み、動きの悪い京児(けいじ)では、魔獣(まじゅう)(クラス)の怪人を、倒し切るまでダメージを与えられない。


「クソッ!負けるかっ!」


蜘蛛怪人の六本の腕と糸に、徐々に動きを抑えられながら、それでも諦めずに一人戦う京児(けいじ)

蜘蛛怪人が倒し切れないのは、当初の予定通りです。

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