2008年1月9日 序曲3
『あのぉ…すいません…』
影から幼女がよろよろと歩いてくる。それをみた警備員は銃を構えたがこんな子供が脅威な訳が無いだろう。そう思い銃を下ろした。
『おう、どうしたお嬢ちゃん。…迷子かい?親はどうした?』
『お母さんね…いなくなっちゃったの…』
『おい、ネビルなにしてる。
…そのガキはどこからきたんだ。』
他の警備員が二人の元に歩きより、エレナに銃を向ける。
『…見たのか。
悪いなくそガキ。見ちまったんなら生かして返すわけには行かなくなった。
ここで死んでもらう。』
銃を構えた警備員を、最初に見つけた警備員が制止する。
『おいおい!何やってるんだ!まだ子供だぞ⁈銃を降ろせヘンリー!』
『任務を忘れたのかネビル。ここの警備、及び目撃者の排除だ。
…悪いな、恨むならここに来た自分を恨みな。』
ヘンリーが手に持っているPMKMのトリガーに指をかける。
『よせ!撃つなヘンリー‼︎』
その瞬間だった、目の前で幼女に銃を構えていたヘンリーの首が吹き飛ぶ。
返り血が二人に降り注ぎ、ヘンリーは力が抜けたように膝から崩れ落ちる。
『うぁあああああ!』
『…おじさん、いい人なんだね。でも、私たちにはおじさん達が邪魔なんだ…』
エレナは服から隠していたMP7を取り出す。
『でも…、おじさんいい人だから殺さないであげる。
私を助けてくれようとしたでしょ?だから…』
『…ち、ちくしょう!なんなんだよ!
お前は誰なんだ!くそっ!』
ネビルは銃を構えようとしたが、エレナの目をみて構える気になれなかった。
人間の目つきではない。
今ここで変な動きをしたら間違いなく殺されるであろう。とにかく、ネビルの本能は逃げろと叫んでいた。
『わかったよクソッタレ…!』
ネビルは一目散にその場から逃げ出した。ここに長居してたら間違いなく殺される。
エレナはMP7を手に持ち先へ進む。途中に血だらけの欠損死体が何体かあったがおそらくアンジェラの狙撃の餌食になったのであろう。
原型をとどめてない死体もあった。
『この中にもさっきのおじさんみたいな人がいるのかな…』
エレナはボソッと呟いた。
それを聞いたアンジェラがその問いに無線で応える。
『どうだろうね〜…?でも死んじゃえばみんな同じだよ、だから…
私たちは生きて帰ろうね』
『…うん!』
エレナの前に大きな門が立ちはだかったがアンジェラが蝶番を撃ち門が音を立てて倒れる。
中の警備員はその音を聞き一斉に振り返る。
『敵襲だ!応援を呼べ!』
『行くよ!』




