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『…もう、あの家には帰らない。
絶対に…絶対に…。』
その少女は雨の中、傘もささず道を一人で歩いていた。
雨で濡れた制服。
寒さで震える指先。
雨で中までびちょびちょの靴。
ひたすら、地獄の用な日々の記憶が反芻される。
勉強しなさい
自分で考えて行動しろ
余計なことはするな
言われたことだけやれ
なんで、言われなきゃ動けないんだ
あなたは自慢の娘よ
あなたなんて生まなきゃよかった
好き
嫌い
すき
きらい
スキ
キライ…
最低
少女は、その場で膝から崩れ落ちる。
(きらいきらいきらいきらい…。もう、やだ…こんなとこ居たくない…。私は…私は…)
(何のために生まれて来たっていうの…?)
その瞬間だった
世界からあらゆる音が消え、雨音だけが残る
そして少女が、顔を上げるとそこにはゴスロリ衣装の幼い少女が立っていた。
『あなたにはやるべきことがあるわ、人は誰しも役割を持っているの。』
少女は、濡れた手で目をこすりそのゴスロリに言う。
『…そんなの私にはない。もう、絶望した…なんの救いもない…。
ねぇ…こんな私にやることってなに?
あなたも、私をからかいにきたの?
…いいわ、あなたの相手なんてしないわ。
どうせ、また絶望するだけだもの…』
ゴスロリの少女は、何かが書いてあるメモを渡す。
『…この港に行って、そこに黒塗りの船がある。そしたら、その船に乗って。あとは無人操作で、ある島まで行く。
そうしたら、また続きを話すわ。』
少女はそのメモを受けとる。
『…これが答え?
答えになってないわ!私にそんな冗談が通じると思ってるの⁈
私がなんの役に立つというの‼︎』
ゴスロリの少女は冷たく少女を見つめる。
『…あなたは、とにかくその港まで行けばいいの。
そうしたら、続きを話すわ。
…何度も言わせないで。』
しかし、少女はそのメモを破ろうとする。
『もし…私が行かなかったらどうなるの?
』
ゴスロリの少女は、その破り捨てようとする手を抑えて言葉を放つ。
『…第三次世界大戦が起きる。
…今はそこまでしか言えないわ。』
少女は、手から力が抜けメモへの力が弱まる。
『…え?どういうことなの…?』
ゴスロリは、話を続ける。
『核戦争、あなたはそれを防がなくてはならない。』
少女の手を強く握り顔を近づける。
『…世界を救うのよ。それがあなたの役割。…じゃあ港で待ってるわね。』
少女は手を伸ばす。
『ちょっと!待っ…』
視界が少し歪み、また音が世界に戻る。
『…幻覚かし…ら?…でも、メモはちゃんとある…
世界を救う?私が?』
少女は立ち上がりメモをみる。幸い、この場所から遠くないところだった。
『…別にこれから死のうと思ってたんだ。少しくらいかけてみたって…いいよね?』
少女は、雨に打たれながら港まで歩く。
一人で…




