表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/41

それは残酷で…

『ごめんね…ちょっと血を抜くよ。』

ローレライはエリの腕に注射針を刺す。

注射器の中にエリの血が満たされていく。

『これで…よしと。あとは、扉の網膜認証と指紋認証ね…。』

エリは、ニコラに抑えられながら機械に顔を近づけて網膜スキャンをする。

『網膜スキャン中……認証シマシタ。指紋認証ヲ始メマス。』

機械から指紋認証用のコンソールが出てくる。

エリはそこに指を置く。

『…認証シマシタ。血液チャンバー内ノ解析ヲ始メマス。…認証シマシタ。

ヨウコソ、エリ・コジマ。』

扉のロックが外れる音がする。

ローレライが扉を開けるとそこには、驚くべき風景が広がっていた。

『…なんなの、この部屋は?』

そこには、ゴシック様式の教会のような空間が広がっていた。

十字に架けられたキリストのしたに、ステンドグラスからの光が差し込んでいる。


そこに何かが座っている。


そしてどこからともなく音楽がながれはじめる。

『…パッヘルベルのカノン?…そこに何かいますわ!』

ニコラは肩にかけていたSAM-Rを構え、"座っている何か"撃ち込む。

ローレライは横にある照明のスイッチに気づきスイッチを入れる。

教会の中を照明が照らし"座っている何か"を鮮明にうつす。


エリとちょうど同じくらいの少女が椅子に座り、ヴァイオリンを引いていた。

そして、周りにヴィオラやチェロなどの弦楽器が"宙に浮き、一人でに音を奏でている"。

ニコラは異変に気付く。自分の撃った弾が、"少女"の直前の空中で止まっている。

少女はヴァイオリンを床に置く。

『遅かったね〜…うん!本当に遅い!なんで私の方がブラックホークより速いのよ〜…。』

少女が指を動かすと弾は向きを変え、ニコラに向かって飛ぶ。

ニコラは被弾するも一瞬で再生する。

『…まさかここであなたにお会いするとは思いもしませんでしたわ。R-105…オーバーロード。』

少女は驚いた表情を浮かべる。

『お〜よく知ってるね〜♪』

エリには信じられなかった。

エリはその少女を見た事がある。何度も、何度も…

『なんで……そんな…』


少女は笑みを浮かべる。

『そう、私がオーバーロードだよ。そしてそこにいる…

R-001の親友。』

エリは蚊の鳴くような声になる。

『なんで…なんで…

















なんでリカがここにいるの…』


"少女"はエリの親友の大宮リカだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ