ジュリエッタ・ローレライ
(…ここはどこだろう?)
エリは一人、薄暗い部屋で目を覚ます。
(あれ…?私確か…みんなどこ?)
薄暗い部屋の中に光が漏れる。
どうやらドアがあるみたいだ。
エリはドアを開ける。
『そんな…なんで…?』
そこには夢に出てくる草原が広がっていた。
草の色も何もかも全て夢と同じだった。
奥の風景からドアが開きコートを着た女性があらわれる。
『目を覚ましたようね。ようこそローレライ研究所へ。いや…』
『おかえりと言うべきかな?』
エリはコートを着た女性に尋ねる。
『あなたは誰?みんなはどこにいるの?ここは…なに?』
コートを着た女性は少し戸惑う。
『そんなにたくさん聞かれても答えられないよ…。じゃあ、まず最初から。
私の名前は、ジュリエッタ・ローレライ。この研究所の"元所長"、ジェームス・ローレライの娘よ。そして2番目の答え、みんなペントハウスで私の私兵と戦ってるハズだわ。生きて帰れるとは思えないけどね…。』
『そして最後の答え、ここは"あなたが育った場所"。いえ、"あなた達"が正しいわね。ご察しの通りここはあなた達、"リフレイン"が作られた場所なの。』
エリは首を傾げる。
『リフ…レイン?』
ジュリエッタは話を続ける。
『とある孤児院で見つかった不死の女の子は知ってるよね?その子の中の変異した遺伝子をお父様は"リフレイン遺伝子"と名付けたの。死ぬことなく再生を"繰り返す"。そして、その遺伝子で作られたあなた達をリフレインと名付けた。』
『そして驚くべきは、あなた達は5歳で人間でいう15歳近くまで成長する。学力も伴ってね。その遺伝子を利用して、政府は死なない兵士達を作り"不死身の軍隊"を作り上げようとした。』
エリはうなづく。
『初めて聞くとこもあるけど、そこまではだいたいリリーから聞いたわ。』
ジュリエッタはまた話を始める。
『そして、記念すべき第一号があなたなのは知ってのとおり。その後、研究所はコミュニケーション能力を調べるためにとある不妊症の夫婦の元にR-001を預けた。ここまでは計画は順調だった。しかし、計画は破綻。オリジナルの"小島エリの行方不明"、R-102(ニコラ)を残す全てのリフレインの脱走。これで計画は破綻してしまった。』
『脱走の直後、政府はR-002(フレスベルグ)の確保に成功。試験運用中の拘束具で彼女をコントロールし他のリフレインを探させた。…そこまではあなた達も政府も知っている事実。』
『でも、これから語るのは私しか知らない事実よ…』




