ありがとね
『ほらほらどうした⁈もっと遊ぼうぜ?』
リリーはフレスベルグの太刀をさばくのに精一杯だった。
『…っ!フレスベルグ…もう何も覚えてないの⁈』
フレスベルグの攻撃は止まない。
『覚えてないだぁ?そもそもお前は誰なんだよ!』
『…やっぱり私の知ってるフレスベルグじゃない。操られているの…?』
リリーはフレスベルグの刀を打ち払い、斬りつけようとした。
その瞬間フレスベルグの様子が急変する。
『うぅ…リリー…たすけて。』
『…え?』
リリーは斬るのを躊躇った、その直後フレスベルグの蹴りがリリーの腹に当たる。
『へへへ…やっぱり元の人格は使えるねぇ〜、私がこの人格を持ってる限りお前は攻撃すらできないんだよぉ‼︎』
リリーは腹を抑え苦しんでいる。
『もう前みたいに仲良く出来ないのね…。ごめんフー、私はここで…あなたを殺す‼︎』
そう言いつつもリリーはなんとかフレスベルグを救い出す方法を探していた。
(…さっきから点滅している首の裏の装置…きっとあれで操っているのね。あれを破壊できれば…)
『なにもたついてるんだよぉ!』
フレスベルグの振り下ろしがリリーを襲う。
リリーは打ち払いフレスベルグの右腕を斬り落とす。
『…っ!やってくれるねぇ‼︎』
リリーは後ろに回り首の装置を斬りつける。
『…やった?』
装置はスパークを起こし、点滅は停止した。
フレスベルグは頭を押さえながら苦しみ出す。
『…くそっ、コントロールがきかない…!その前に…お前を殺す!』
フレスベルグはスカートの中に隠してたM500でリリーを撃つ。
轟音と共にリリーの右足があらぬ方向に向く。
『うぁぁぁぁぁぁぁ‼︎』
リリーは痛みに耐えられず叫びをあげる。
『…動くなよぉ、お前は絶対ぶっ殺す…』
フレスベルグはリリーに歩み寄り、首を落とそうとした。
その時だった
『動…かねぇ⁈くそっ!身体が動かねぇ‼︎』
フレスベルグの様子が変わる。
『これでも戻らないなんて…もう元のフレスベルグには戻らないのね…。』
リリーは泣きそうになりながらも立ち上がる。
『フレスベルグ、ごめんね助けてあげられなくて…。
もう、終わりにしよ…。私も後で行くから…
だから…』
リリーは涙で前が見えなくなりながら、刀を振り上げる。
『また一緒に遊ぼうね、フレスベルグ。』
リリーが刀を振り下ろす。
『ありがとね、リリー…』
『…えっ。』
フレスベルグの体は真っ二つになり左右に分かれる。
リリーは涙を流しながらその場に崩れた。




