謎の出会い
これははるか昔のお話。この世界には2人の神様がいます。その神様はこの世界を創った張本人。しかし、神様は自分で創ったこの世界は心底つまらないと言い放ちました。すると神様は力を使い、とある変化をもたらしました。人々にそれぞれ、人智を超える力を与えたのです。ある者は炎を、ある者は水を操るようになり、それと同時にその力は身体にも影響を与えました。ある者は猫のような耳が、ある者は龍のようなツノが。そんなファンタジーのようなことが神の気まぐれで起きてしまったのです。人々はひどく混乱し、争いも起こしました。しかし時が経ち、それが当たり前になると次第に混乱は落ち着いていき、今では力を上手く使い、争いが起きることのない平和な世界へと変わっていったのでした。めでたしめでたし。
昔よく誰かから聞いた嘘のような本当のお話。
_______________________________________________
「やばいやばいやばい!
入学初日に遅刻はほんっとうにやばい!」
そんなことを叫びながら全力で走っている。なぜ走っているのかって?さっき言った通り入学初日から遅刻しそうだから。
「もういっそ能力使うか?いや、こんな道中で使う訳にも行かないし、、、間に合うことを信じるしかない、!」
それからさらにスピードを上げ走り続けた結果、ギリギリ間に合うことができた。
ドアを開けた瞬間にチャイムが鳴り響く。
「「間に合ってます!!」」
教師であろう人物に向かって大声で主張をし、困惑されながらも自席へ促されたのでその席に座り、そのまま入学初日を終えた。
初日ということもありこの学園の大まかな流れを話した程度で終わってしまった。本格的な授業や詳しい説明は後日だそうだ。あんま急がなくても良かったかな
ふと隣の席を見るとこちらを見つめている生徒がいた。気になり声をかけてみる
「、、どうしましたか?」
「いや、なんでもない」
「??」
特に何かあるわけでもないらしくすぐにそっぽ向いてそのまま帰ってしまった。一体なんだったんだ?
まぁそんなこと気にしている暇はこの学園で過ごす以上ないからこのあたりにして、僕もそろそろ帰るとしましょう。
そう思って教室を出て学園を出ようとしたが、やっぱり少し校内を見て回ろうと決めた。今日から通う学園なんだから構造などを知っておいた方がいい。
特に寄りたいところがあるわけでもないので適当にふらついていると大きな広間に出た。
「この学園、思っていた以上に広いみたいですね。ここだけでもかなりの大きさがありそうです。」
そんなことを口にした瞬間、ふと誰かの声が聞こえた。今言った通りここはかなり大きい広間なので近くにいるか大きな声で叫ぶかなどをしないと声が聞こえない。
「なにかあったんでしょうか。」
不思議に思い声のした方へ視線を向けると、そこには背の高い男2人と女1人がいた。どうやら揉め事のようだ。
「お前調子乗ってんのか!?」
「乗ってると思う?というかどっちかというと貴方たちの方が調子乗ってるんじゃないの?」
「あ!??なんだとお前!新入生の癖に生意気なこと言うんじゃねぇよ!」
うわー。典型的な絡まれ方してるじゃないですか。しかも絡まれてる方結構強気に言ってるせいで余計事態が大きくなりそうですね。
「、、、」
僕はその3人から視線を外しその場から離れた____
_____今、私は大柄な男2人に絡まれている。とっても面倒なことになった。なんでこうなったんだっけ、、
今日はこの学園、「七海高等学園」の入学日。
入学初日ということでかなり早くから多くの人が既に学園へ入っていた。私もその1人。あと5分で始業のチャイムがなるというところでほとんどの生徒が席へ座っていた。何気なく隣の席を見てみると、そこは空席だった。誰もいないのか?そう思い5分間待っていると残り1分の所で教師らしき人がドアから入ってきた。その間も隣は空席のままだ。やっぱり誰もいないのか、そう結論付けようとした時。チャイムと同時に教室へ入るドアが盛大に開かれた。
「「間に合ってます!!!」」
そんな大声とともに現れたのは小柄で長髪なとても綺麗な顔立ちをした生徒、だろうか。教師はそんな生徒に圧倒されつつも席を促した。あの人はどこの席なんだろうと思っているとこちらへ足を運び隣の席に着席をした。、、、隣の席だったんだ。
少し驚いていると教師が出席を取り始めたので前を向く。___
教師の話が終わりほとんどの生徒が席を立ち帰宅をしようとしている。私は帰る前にふと、隣の席を見た。隣の生徒は頬杖をついてぼうっとしていた。近くで見るとさらに綺麗な顔立ちがよく見える。そう思いしばらく見ていると
「、、どうかしましたか?」
と声をかけられた。そりゃそうだ。初対面なのにいきなり顔をガン見されたら何かあったのかと気になる。
ただ見ていた理由は特にないので
「いや、なんでもない」
と素っ気なく返しその場を後にした。
教室を出て廊下を歩いていると外に大きな広間のようなものが見えた。あそこで実技をやるのだろうか。少し気になった私はそこへ足を運んだ。
廊下から見ていた時もかなり大きな広間だと思ったが実際に足を運ぶと想像を絶する広さだった。遠くの方を観察しながら歩いていると、
ドンッ!
前から歩いてくる人にぶつかってしまった。
「すみません。」
そう一言言いその場を立ち去ろうとすると、
「おい。」
と声をかけられてしまった。振り向くとそこには背の高い大柄な男2人が立っていた。
「ぶつかってきてその態度はないんじゃないかなぁ。お嬢さん」
どうやらかなり怒っているらしい。ぶつかった程度で絡みに来るなんて、ヤンキーか何かかこいつら。
「すみません。少しよそ見をしてしまって。今度から気おつけますね。」
私は思ってもないことを作り笑顔で言った。早く終わってくれないかな。そんなことを考えながら返答を待っていると。
「お前調子乗ってんのか!?」
と言われてしまった。今の回答でそんな怒る要素あっただろうか。。それとも何か気に障ることでもあったのかな。
「乗ってると思う?というかどっちかというと貴方たちの方が調子乗ってるんじゃないの?」
なんだこいつらと思い思わず結構強めに言ってしまった。逆ギレされそー。
「あ!??なんだとお前!新入生の癖に生意気なこと言うんじゃねぇよ!」
やっぱり、言い返さなけりゃ良かった。
どうしよこれ逃がしてくれないよなぁ。と考えて少し黙っていると、
「無視してんじゃねぇよっ!」
ドンッ!!と思いっきり肩を叩かれてしまった。しかもかなりの威力で。
「っ、」
少しよろめく、反撃してやろうとしたが私の能力じゃ反撃できないし、こんなに強気ってことはこいつらの能力戦闘系だよな、、
「どうすんの?土下座してどうもすみませんでしたって言えば許してやらないこともないけど?」
「は?」
なにこいつ、と少しイラついて思わず言ってしまった。その返答を聞いて反抗すると思ったのか男の1人が能力を使用する素振りを見せた。
「痛い目見ねぇとわかんねぇか?」
そう言い男は能力を発動した。手には木の棒のようなものを持っていた。何をするつもり?と思っていると、その木の棒はどんどん大きくなっていき、それは人を軽く潰してしまうほどの大きさとなっていた。、、やばいかもこれ。
「冥土の土産に教えてやるよ!俺の能力は巨大化。ありとあらゆるものを巨大化させるんだ!そのまま潰れろ!」
っ、どうする。能力使う、?いや、私の能力使ったところでどうすることも、、じゃぁ逃げる?いや逃げれない。
焦っているとその巨大化した木の棒は私の方へ振りかざされていた。咄嗟に目をつぶった。
どれだけ経っても振りかざされた木の棒が私に当たることはなかった。ゆっくり目を開けると、そこには巨大化した木の棒なんて無くなっていた。男の方を見ると彼も困惑しているようだった。
「な、何が起こって、」
混乱していると男2人でも私でもない声が私に向かって喋りかけてきた。
「5秒、目瞑っててください。良いと言うまで開けないでくださいね。」
その声が聞こえた瞬間私はすぐに目を瞑った。何が起こっているか分からないが、何となく5秒経ったと思い良いという声が聞こえる前に目を開けた。するとそこにはフードを被って顔の見えない誰かがいた。顔は見えないが少し驚いているのだろう。そう思った。思っていたらそのフードの人はいつの間にか消えていて、そこには誰もいなかった。フードの人も、男2人も。
「なんだったの、?」




