突然の訪問者
両親が引越しを考え始め、様子を伺っていた頃
私は久しぶりに熱が4日間続いた。
ようやく治り、気分が良かった今日この頃、
私は絶賛フテクサレテイマス。
「レイなんて顔してるの!折角の可愛いお顔が台無しじゃないの!
あら!カイ心配なのは分かるけどハイハイの邪魔はしてはダメよ。」
そう!そうなの。私はハイハイで部屋中を動けるようになったのはいいが、
カイが私のお尻らへんの服を口で咥えて進めないのである。
しかも、何度もされたらいい加減にウンザリである。
私は本日5回目になりぶち切れ気味で口を膨らませ眉間に、しわをよせ
目は吊り上げて大の字にうつ伏せに寝ていた。
カイは私のお尻に頭を乗せた状態で...。
「もう心配症な男達で大変だわ。
レイあなた女難じゃなく男難の相?って言葉あるのかしら。
変な意味で男運がないのかしら。本当に困ったわねえ。
これはもう、血筋かしら...。あなたの気持ちは良く分かるわ。
私も父と兄と弟に悩まされたもの....。
結局私も娘を溺愛する父に似たラルクを選んでしまったって事かしら?
ラルクと出会った頃はこうなると予想もつかなかったのに...。」
オッ私は祖父と叔父?達の新しい家族の情報に思わず顔を上げた。
って事は会える事もあるのかな?でも、母の情報を聞く限り
溺愛が待ち受けてる?でも、溺愛のあまり勘当されてるかもしれない。
勘当されてるのは悲しいけど、これ以上溺愛されて捕縛・束縛・執着されるのは
それはそれで辛いけど...。
コンコンコン
普段とは違うドアの叩き方をしたので私はびっくりしてドアの方へ首を向けた。。
村の人たちは声を張り上げるか、ドアは2回たたくのに
何故か今回の訪問者は、控えめに3回音が鳴った。
母は急に真面目な顔になりいつもとは違う雰囲気をまとい
扉を開けた。
「突然の訪問申し訳ございませんが
私は領主の使いで参りました。テイルと申します。
主から此方のご家族にお会いしたいとの事で参りました。」
「要件は何かしら。」
母は慌てることなく毅然とした態度で応対していた。
「アルバートの友人と言えば分かると。」
「分かりました。主人もいませんので、明日でも良いかしら。
それと、見れば分かると思いますが、
村で生活しておりますゆえ正装は持ち合わせておりませんの。」
「そのままで良いとおっしゃっておりました。
明日改めましてお迎えに参じたいと思います。
失礼いたします。.............クリスティーナ様」
突然の訪問者の後、母は独り言をボソッと言った。
「ついに来たのね。早く引っ越しするべきだったわ。」




