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3−4 北の森の調査

 日曜には王都の北の森の、手前の村の村長に話を聞ける様にハワード家の家臣が話を付けていた。昼食の準備まで依頼していた。動いた金は伯爵家としてははした金だ。当日、ハワード兄妹とクリスティン、クロちゃんが同じ馬車に乗った。

「エグバードと侍女でデボラの世話が出来るか疑問だがな…」

クライブは気にしているが、ジャッキーは気にも留めない。

「馬車を出せと騒いだんだから馬車に乗れるだけで喜んで貰わないとね」

「あの子の教育、お家はどう考えているのかな…」

クリスティンはそこが気になったが…

「あくまで魔法師として使う予定なのか、或いは里に帰すのか。貴族令嬢として婚礼の道具にはしないだろうからね。そういう教育は考えていないんだろうな」

クリスティンも男爵の付けた教師に少し習っただけだ。礼儀作法は最低限しか身に付いていないが、デボラの言動は平民レベルで見ても問題だ。とは言え、今日の予定も重要だ。二度と聞きに来る時間は無い。クライブが説明を始める。

「今日は村長の家で現在の獣の出現状況と狩りの状況、過去10年の森の獣の状況を聞き取る。何か質問があれば考えておいてくれ」

「考えていたのは大型の獣による被害くらいですね」

「そういう時に狩人による山狩りなどどうしているかは気になるところだな。役人が出る前に自前で何とかするだろうからな」

主に話しているのは二人だ。クロちゃんはクリスティンの横に座れる時間を噛みしめているから口など開きようがない。ジャッキーは駄犬が興奮して暴れないか警戒しているから言葉が少ない。


 1時間で村に付いた。心配されていたデボラは騒がなかった様だ。内心デボラを怖がっているエグバートと自分からは決して話し出さない侍女が相手では突っ込みようがなかったらしい。村長夫妻と長子が迎えてくれた。

「よくお出でくださりました。こちらへどうぞ」

村長宅の離れが村の集会場代わりになる。そこへ連れていかれた。机の上にウサギの毛皮、鹿と思われる大きな毛皮、熊と思われる毛皮が並んでいた。

「王都の北の森は王家の直轄領になっております。狩りについては制限があります。」

クライブが尋ねた。

「つまり、そこに並んでいる獣が許可されている動物だと?」

「ネズミの類が増えない様に、春夏の間はテンと狐の狩りは制限されております。秋にはもう子狐は狩りを練習しだすので、親は狩っても良い事になっております」

「ネズミ類は狩らないのか?」

「手間ばかりかかって食べるところが少ないですからね。狐達に狩らせる方が手がかかりません」

「ウサギは弓矢である程度ダメージが与えられると思うが、鹿はどうやって狩っているんだ?」

「大き目の矢じりを使って、高いところから狙います。鹿の通り道を確認して隠れられる高地から射るか、木に登って狙います」

「なるほど、それなら飛距離も速度も威力も確保出来るという訳か」

「そうですね。そうそう強弓使いがいる訳でもありませんので」

次の質問は少しセンシティブだった。

「熊や狼というのは多く現れるのかい?」

「この北の森には狼は来ませんね。熊は西から来るんですが、そちらの方にも殆ど狼はいない様です。もっと北の方にはいる様ですが」

「熊はある程度現れるのか?」

「秋には西から来ますが、東に流れていかない様に場合によっては王都から狩人が来て狩ります」

クライブとしては狼の毛皮でも出てきたらクリスティンとクロちゃんはどうなるか気になっていたが、どうやら大丈夫そうだ。

ここでクリスティンが発言した。

「ウサギ狩りは矢で狙うのが主流か、罠も置くのでしょうか?」

「罠は壊れやすいので、一部の者がやっておりますが、通り道で待って弓で射る者が多いですね」

「熊は居つかない様にしているとの事ですが、鹿は居ついているのですか?」

「奥の方には居ますね。こちら側によく来る様な奴は狩っています。畑に被害で出ない様にですね」

「王都から貴族は狩りに来ませんか?」

「貴族の狩場は西にありますから、こちらは徒歩の狩りしか許されていないのであまり貴族の方は来られませんね」

クライブが村人以外の狩人の受け入れ方法を聞いた。

「村の外から狩りに来る者はどういう手続きをしているんだ?」

「うちで手続きをして、帰る前に獲物を確認します。許可されない時期にテンや狐を狩った場合には罰金があります。それ以外は四分の一を入場料として頂いております」

先日クリスティンがこちらに来た筈だから、六羽以上狩って一羽以上を収めたという事だろうか。ここで昼食となり、狐肉のシチューとパンの食事となった。

やって来たメンバーは全員田舎者だから文句を言う者はいなかった。食後に侍従が持ってきた図鑑でこの森に現れる動物の種類を村長に確認し、それで調査は完了となった。

「アイスちゃんは動物の絵は描ける?」

「人前に出す様な物は描けないね…」

少なくとも絵については自信が無い様だった。クリスティンはクロちゃんの方を見たが、彼は力なく首を左右に振った。

「お兄さん、動物図鑑はいつもの会合の時に持ってきて貰えますか?」

「ああ、紙も大きいのを今度の時に用意しておこう」

「大き目には描きますが、2ftかける1ftくらいのサイズで一枚一枚描いて、後で大きな紙に貼る方が展示の手間はかからないと思います」

「そうだな、毎回大きい紙を広げて畳んでいたらくしゃくしゃにしそうだしな」


 こうして一行の北の森の取材は完了した。

 PCは復活しました。させました。という訳で、3−3は本来の原稿に差し替えております。出来れば再度お読み下さい。ちなみに修理は自分でやりました。原稿が入っているPCを修理に出す勇気がなかったので、裏蓋を開けました。公式では1.バッテリー切れまで放電させる 2.電源パックを外す が推奨されていたのですが、電源パックなんて内臓されてるから素人は外せないだろ!と思ったんですが1で直らなかったので、分解の仕方を解説したサイトがないか検索したら、公式で裏蓋開ける動画を貼り付けてました。そうして裏蓋を開けて電源パックのコネクタを抜いて直りました。でも裏蓋開けたらメーカー保証はなくなりますから、今後も何かあったら自分で直さないといけまません…

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