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ダンジョンへの憧れは幼い時からあった。
未知の世界である異世界への憧れもまた大きかった。
俺は授業で習う勉強で、唯一真剣になれたのがダンジョン学と異世界学の2つだった。
皆が幼い時に、一度はやるヒーローごっこには、世界でも有名な、名だたる英雄が並ぶ。
アメリカのレベル9ダンジョン【statue of Liberty】『自由の戰女神』攻略の立役者《Arnold bark》「アーノルド バーク」 黄金の核弾頭
ロシアのレベル9ダンジョン【Байгал нуур】「絶対零度の氷湖バイカル」攻略の立役者《Святослав Сергей 》「セルゲイ スヴャトラフ」氷上の獅子
ドイツのレベル9ダンジョン【Herrenhäuser Gärten】「至高の楽園 ヘレンハウゼン」攻略の立役者《Hans-Ulrich Luisa》「ハンス ウルリッヒ ルイーサ」軍服を着た戦車
が同率一位だろう。
ヒーローごっこだ。楽しかったな…
さらに、異世界への憧れだ。
未知の世界への空想と妄想。
まだ見ぬ奇天烈な生物や食べ物
最強生命体 ドラゴンなんかいた日にゃやばいなw
一瞬で炭だわ、おれよわ
ちなみにドラゴンは存在する。
レベル10ダンジョンにいる。見てみたい…たぶん死ぬけど。
とにもかくにもだ。
あの日憧れたヒーローに俺はなれない。
あの日夢見た異世界にだって行けない。
だけど、
もしも、
なれるのならば、なりたいさ
行けるのならば、行きたいさ
こんなクソみたいな世界よりも、もっと俺が自由になれる。
そんな場所があるならば、なりふり構わず踏み出すさ!
恐れ?
未練?
ないと言えば嘘になるが、それよりもだ。
何にも変え難いあの頃の覚めない夢を、
今もまだ冷めない衝動に背中を押され、
俺は今、ダンジョンにその一歩を踏み出して、
盛大転んで魔石落っことした。
…んでもってなんか光って真っ白になった。視界全部…
おれ、しんだわ…




