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最後のターニングポイント。
俺の目の前にあるのはばあちゃんから貰った魔石のネックレス。
最底辺の仕事を退職願と今までの鬱憤ごと叩きつけて途方に暮れていると、ふと胸のあたりが暖かい気がした。
ストレスから解放されて、胸が軽くなったのではない。
物理的に暖かいため、確認すればあの時に貰った魔石が蒼く、淡く、脈動するかのように明滅を繰り返していた。
『ノーズ』無能者にとって魔石は何の恩恵もない。
ただのアクセサリーにカテゴライズされる。
なぜならばそもそもの魔力を保持していないからだ。
魔力はタレントを授かることにより稀に発現する。
魔法使いなんか典型的だな。
さらに魔具なんかを扱えたら、恩恵を受けられるが、
今はそれどころじゃない、こんな事今までなかったのに…なんだこりゃ?
不気味すぎる為、一時帰宅し机に転がして収まるのを待つが、
収まる気配がねぇな…やべぇなこりゃ
下手すりゃあここいら辺りが吹き飛ぶ程のエネルギーを秘めている代物だからな…
ちなみに魔石は小指の爪ぐらいの大きさで、約5000kwh 一般家庭の1年間の消費電力並みのエネルギーを内包している。
つまり…なんかの間違いで魔力暴走が起きれば、ドカンで逮捕だな。
だってこれ、うずらの卵ぐらいあるし。
とりあえず俺は誰も近づかないと思われる場所を探す。ネットで、
したらあったよ…誰も近づかないとこ。
……………
難易度最難関。
レベル9
ダンジョン名【富士山脈 富士樹海永久迷宮】
驚くことなかれ、100年前からいままでの間。
一度も完全攻略のなされていないダンジョンだ。
っつーか夜だから、ここ暗っ!!あと寒い!




