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淑美林学園の騒動  作者: 三浦安針
第一章
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第二話

 すったもんだの末、使用人達が外聞に障ると母を説得して

引き取られたオレこと里美。

外聞だけが理由となると、茜が言っていた三歳の時の食事を

与えないイベント実施は避けられそうにないし、当面の目標は、

自力でそれまでに食料調達可能にすることだな。

勿論、幼児なんだから栄養のバランスを考えないといけないけど、

まずは食べられないと話にならない。

茜の話じゃ、空腹で屋敷からさ迷い出たところを巡回中の警官に

保護されるらしいからな。

警官は、非道を正そうとするものの、名家が事件を起こしたと

したくない上層部に揉み消され、保護した警官は、ありもしない

不正で摘発され刑務所行きになるとか。

アフターフォロー完璧だな、と嫌みを茜には言っておいたが……

前世に戻って、茜を矯正施設送りにした方が良い気がしてきた。


 といっても、赤ん坊のオレにできることは少ない。

ベッドの上で身体を動かして、立てるようになれるのを

急ぐぐらいかな。

まずは立てないと話にならない。

神術を使えるか試すのはまだ自重している。

世界が違うから使えないだけの可能性もあるけど、

暴発や全く違う効果を及ぼす可能性もあるからだ。

三歳というリミットはあるけど、この世界の魔法をまずは

知ってからでも遅くはないはずだ。


 しかし、暇だ。

親に見放されているだけはあり、たまに使用人が来る以外は、

相手にもされない。

テレビでも見られれば違うんだろうけど、リモコンらしきものは、

オレの手が届く範囲にはない。

そうそう、この世界はゲームだけあって、前世日本の世界に

魔法が一般的になっただけというアバウトな作りになってるようだ。

部屋の明かりは蛍光灯みたいだし、前世で見慣れた電気製品も

あるようだ。

たまに窓の外に飛行機や減りも見えるから、黒い猫を連れた

女の子が空を飛んでホウキ便みたいなこともなさそう。


 もちろん魔法も生活の場で使われていて、おしめを脱がされる

ことなく、魔法できれいにしてもらえる。

いや、きれいにしてもらえるのは助かるんだけど、ずっと同じ

おしめなのはちょっと辛いものがあるんだけど。

この世界じゃこれが当たり前なのかもしれないけど、

ファ○リーズで洗濯要らずみたいなもので、気分的に抵抗感が。

ミルクも口からじゃなくて、胃に直接送り込まれるし。

赤ん坊にあるわけないといわれればそこまでだけど、もう少し

情緒とか大切にしてくれても、良くない?


 前世のイメージで、口を動かさないと脳の成長が鈍る気が

するから、深呼吸や顎の運動は自発的にやるけどさ。


 わかっちゃいるんだ。

魔法で労力が最低限ですむから、世話をして貰えているんだ

ってことは。

赤ん坊相手は疲れるし、できることなら汚いものは触りたく

ないだろう。

でもさあ……

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