魔法の適性
本日3話目です。
エドガーに続き、エミリーが魔法書の魔法陣に右手をのせて魔力を流すと、光、闇、火、土の魔法文字が光った。
「やった! エドより使える属性が多い! 姉の方が優秀って事で」
エミリーが3歳児ではありえない、ドヤ顔を見せる。
「くっ、悔しくなんてないから。これから増やしていけばいいし」
エドガーが目に見えてやせ我慢をしながら、対抗する。
「ふふふっ、そうよねーこれから頑張れば超えられるかもねー。頑張ってねエド」
エドガーのほっぺをつつきながら、エミリーがからかう。エドガーは、「やめろ」と言いながらエミリーの指から逃れる。
「もう、そんなに怒らないの。他の魔法も発動するか試したいから協力して。きょ・う・りょ・くしなさいっ!」
不貞腐れているエドガーに初めはやさしくお願いをしていたが、それでも機嫌を直さないエドガーをみて怒気のせて強めのお願いに変更した。
「ひぃ、わ、分かったよ。だからその、許して」
エミリーから噴き出すオーラに耐えられなくなったエドガーは、態度を180度変更して協力を進みでる。
《まったく、【威圧】のスキルでも持ってるんじゃない?息が止まりそうだったよ》
エドガーが伝わっているのも忘れて愚痴を言った。
《エド、聞こえているから、ね!》
念話でも、怒気を乗せて注意をする。それを受けたエドは、「ひぃっ」と言葉を発して気絶した。
しばらくして、エドガーはエミリーに揺り起こされ意識を取り戻す。
「もう、念話に怒気を乗せるのやめてよね。心臓が握られたかと思うほどの衝撃があったよ」
思い出してもドキドキする心臓を抑えながら、エドガーは呟く
「あなたが、いけないんでしょ?次はもっと込めるから気を付けてね」
反省する様子が一かけらもない様子のエミリーは、さらにエドガーに釘を刺す。エドガーは大人しく「はい」と答えるしかなかった。
何とか、冷静さを取り戻したエドガーは魔法書の火、土の初級魔法をエミリーに解説する。この魔法書に記載されている魔法は、初級の初級の様で魔力とスキルさえあれば発動するのだった。
「…【ファイヤー】、おおっ、凄い火が付いた!」
エミリーが魔法書に人差し指の先に火が灯るイメージと共に、書いてある呪文を唱えるとエミリーの指先にローソク程の火が発現した。
「見てみて、凄くない?これがあれば、火起こすの簡単だね」
エミリーがぶんぶん指を振り回すが、全く消えない火をエドガーに近づける。
「ねぇ、危ないから。髪とかが燃えたらどうするの?!」
顔面に近づいてくるエミリーの指を、避けながら抗議する。
「大丈夫だって、大げさね。あっ、消えた」
何を根拠に大丈夫と言っているが分からないが、エドガーに火を再度近づけた所で火が消えた。
「あーあ、消えちゃった。次は、土魔法だけど地味そうね…」
「そんな事も無いと思うけど、最近のラノベでは使い方によっては土魔法最強説もあるし」
魔法書をペラペラめくりながら、エドガーが言い土魔法のページを開いてエミリーに見せる。
「ま、いいわ。…【ストーン】」
エミリーが呪文を唱えると掌から小石が落ちた。
「しょぼ、やっぱり土魔法は地味ね」
落ちた小石を拾いながら、エミリーが呟く。
「魔法を3つも連続で使ったけど、だるさとかある?」
小石を指ではじいたり、転がしたらしているエミリーにエドガーが質問をする。
「うーん、ちょっとだけかな?でも、気にするほどではないと思うけど」
「そ、そうなんだ。良かったね」
「なによ、エドガーの時はどうだったの?正直に話しなさいよ」
エミリーは最後の部分を、わざとゆっくりしゃべりながらエドガーに詰め寄る。
「俺は、3回も魔法を使ったら気持ち悪くなった…」
エドガーが抵抗せずに白状する。
「ふーん、やっぱり私の方が魔法の才能があるのかもね。ふふんっ」
エドガーより魔法の才?が高さそうだと感じたエミリーは上機嫌だった。
これは後から分かる事だが、普通は【魔力操作】のスキルを取得し【魔法】のスキルを取得し初めて魔法が発動するものらしく、いきなり魔法書通り呪文を唱えても魔法は発動はしない物らしいと。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
新連載を始めて3日ですが、いかがでしょうか。
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別作品の「異世界領地改革 ~土魔法で始める公共事業~」も2巻まで書籍化しております、ぜひよろしくお願いいたします。




