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ウィンザー家

本日3話投稿になります。1話目です。

エミリーとエドガーが前世の記憶を思い出した日から3日後、2人は昼食後に自室に戻って集めた情報を整理していた。部屋にある勉強用机の上に、大きめな紙を広げウィンザー公爵家の家族構成図を描いていく。ちなみに構成図は日本語で描かれている。


《エド、いい? まずは、家族構成から確認よ》


《いいよ、お願い》

エドガーが頷く


《まず、私達の父親ね。名前はアイン=フォン=ウィンザーね。このウィンザー領の領主で公爵ね》

エミリーが父親の名前を指さしながら言う。


《僕達の母親は、第3夫人でケイト=フォン=ウィンザーだけど。去年の初めに体調を崩して亡くなっているんだね》

エドガーが他人事の様に呟く。


《エド随分とドライね。まあ、私も同じような物だから仕方がないけど。お母様は、隣国のドネリー国から輿入れされたと。お父様は、3人も娶っていたんだね》


《まあ、公爵にもなるとね、3人くらいは普通なんじゃない?俺には興味ないけど》

エドガーが興味なさげに応える。


《エド?ここは異世界なんだから、ハーレムとか作りたいんじゃないの?》


《えっ!?それは、少しはあこがれるけど、ラノベみたいにうまくいかないでしょ。現実は、絶対ドロドロの人間関係発展して、最後はあそこをもがれたりする未来しか想像できないけど》

エドガーはもがれた事を想像したのか、股間を抑えて震えだす。


《どうなんだろう?結構うまくいくんじゃない?まあ、私には関係ないけどね》


《エミリーこそ、将来はハーレムに入る方じゃないの?》


《私は、貴族には嫁がないから大丈夫。家を出て平民の人と平和に暮らすの》


《そんなにうまくいくかな?まあ、未来は分からないから今はいいか。で、第1婦人がリリー=フォン=ウィンザーで、この方も亡くなってると。で、僕達を優しく抱きしめてくれたのが、第2婦人のメアリー=フォン=ウィンザーでメアリーお母様と》

父親の名前の横に並んでいる、夫人達の名前を確認していった。


《次は、子供ね。私達の兄弟と。まずは第1夫人との子供が3人で長男のアイザック、長女のアリシア、最後が次男のベクターね。あの時、メアリーお母様をたしなめたイケメンが長男のアイザックお兄様ね》

エミリーが先日の事を思い出しながら呟く。


《第2夫人こと、メアリーお母様との子供も3人と。次女のビクトリア、3男のチャーリー、3女のシシリーと。シシリーは、3つ上の6歳と。お父様中々頑張ったんじゃないかな?》


《エド。それは、下品よ。お父様は公爵としての義務を果たしていると考えなさい!》

エミリーがわき腹をつねりながら言う。


《痛いよ、エミリー。でもメアリーお母様とリリーお母様は、姉妹なのはびっくりだよね》

エドガーはこの事実を始め知った時、父親に疑念を持ったのだった。しかし、理由を知るとそれも誤解だった事を知った。


第1夫人のリリーと第2夫人のメアリーの生家は、カリウス伯爵家だ。この国の一番の商業都市を収めていて、寄り親、寄り子の関係だ。リリーが亡くなった後、ウィンザー公爵家としても、カリウス伯爵家としても関係を切りたくなく、姉妹での輿入れとなったようだ。


この事実を知った、エドガーは貴族って面倒だなと思った。


《しかし、メアリーお母様は凄いね。自分の子供を含めて6人を面倒見るなんて。考えただけで疲れるわ》

エミリーが眉間にしわを作りながら呟く。


《そこは、公爵なんだし乳母とメイドとかがいるんだから大丈夫なんじゃない?僕達にもアンやナナの様な専属のメイドがいるじゃない?》


《これだから、男は…。私も前世で子供を持ったことないけど、孤児院でのお母さんはそりゃ大変そうだったわよ》

エミリーが前世での事を思い出し少し暗くなる。


《へーエミリーって意外と常識人なんだね。特殊部隊所属だったから世間知らずだと思ってたよ》

エドガーが少しでも暗くなった雰囲気を明るくするように、明るい感情を乗せて呟く。


《ありがとう、エド。私の過去は追々詳しく説明するわ、その時はあなたのも教えてね》

エミリーがウィンクをしながら呟いた。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

後2話あります。引き続きお読みいただければ幸いです。

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