表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/29

抽出って?

いつもお読みいただきありがとうございます。

エドガーが1回で高品質ポーションの錬成を成功させた後、エミリーも薬草がある限りポーションの錬成を繰り返したが、出来たのは低品質のポーションが3つ出来ただけだった。


「どぉして、私のは低品質のポーションなのよ!エドガーと同じ様に錬成しているのに!!」

エミリーは地団太を踏みながら悔しがっている。


エミリーは、スキル【鑑定】を使ってエドガーのやった手順通り、魔力量も同じくらい使用し、魔力を流す時間もほぼ同じ様に調整してポーションの錬成を行っていた。それでも出来上がるのは、低品質のポーションだった。


「いったい何が違うの? 同じぐらいの量の魔力を使用して、同じ時間混ぜているのに、なんで!低品質なのよ!」

エミリーが頭をガシガシかき乱して悔しがる。


「エド、何かコツとかあるでしょ?教えなさいっ」

エミリーがもがいている横でエミリーの言葉を、無視をして錬金術の本をパラパラと読んでいた。


「おい!私を無視するとか~良いご身分だなぁ」


「い、痛いよ。やめてよー」

エミリーに引っ張られている耳を千切れない様に抑えながら、エドガーは抵抗する。


「やめて欲しかったら、白状しなさい」


「わかったよ。エミリーはイメージが足りないんじゃないの?錬成する時にどんなイメージで創ってる?」

痛む耳をさすりながら、エミリーに確認する。


「えっ、普通よ。魔力水創る時の様に薬草と魔力水が混ざるイメージよ」


「やっぱりね、もっと分子レベルで混ざるイメージじゃないと。あとは、完成形をイメージすると良いと思うよ」


「ふーん、よし、試してみよう!あ、材料の薬草が足りないからエドガー採って来て、おねがいね」

エミリーが最後これでもかと言う笑顔に物凄いプレッシャーをのせ、めんどくさい薬草採取を命令してきた。


「イエス、マム」

エドガーは、全速力で薬草を採りにいくのだった。ちなみにその後、高品質のポーションが出来るまで薬草を採りに行った。そのおかげで、生えている薬草が無くなってしまったのだった。


「ねぇ、エミリー。このポーションどうするんだよ?」

エミリーが高品質のポーションを創るまでに20本以上の低品質ポーションが出来上がっていた。


「そんなの、エドの【アイテムボックス】に入れておけばいいでしょう。時間経過も無いんだから品質も劣化しないんだから」

エドガーは、「それもそうか」と言ってポーションを【アイテムボックス】に入れようとして手を止めた。


「エミリー、あのさ。錬金術って【錬成】だけじゃないよね?」

エドガーがふと思い出したという感じで、思った事を呟く


「はぁ?何を言っているの?この教科書に書いて無ければそれ以外ないんじゃないの?」

エミリーが呆れ顔で呟く、ちなみにエミリーは錬金術の本を「教科書」と呼んでいた。


「でもさ、俺のいた日本の漫画や小説に出てくる錬金術師って、【錬成】、【抽出】、【融合】、【分解】、【合成】とか色々使い分けてたんだよね。やっぱり、現実にはないのかな?」


「出来るでしょう、だって魔法はイメージなんでしょう?」

エミリーが何の気なしに呟いた。それを聞いたエドガーはポカーンと口を開けてエミリーを見つめる。それを見つけたエミリーがエドガーを折檻したのは言うまでもない。


机の上にエミリーが作った低品質ポーションを並べる。様々な容器に入ったポーションたちは、2人の部屋のテーブルを埋めるほどの数になっていた。前世の記憶があるエドガーは、ポーションは何で水薬何だろうと思ったのがきっかけだった。


前世の様に錠剤だったら携帯も楽なのにと言う発想を思いついた。思い付いたついでにポーションから薬効だけを【抽出】できたらと思ったのだ。ちなみに、この実験にはエミリーは付き合っていない。「どうせ今の私には出来ないから」と言って姉達とのお茶会に行ってしまった。


「魔力水は、水の分子と魔力を結合させたよね。ポーションはその結合分子?に再度細かな薬草を魔力で結合分子に再度結合したね。ここから水分子だけ取り除けば…できるかな?」


エドガーはポーションを錬成板に載せ、水の分子を取り除くイメージで【抽出】と唱えた。錬成板が発光するとポーションの容器の上に水が浮かんでいた。そしてしばらくすると落下し元に戻る。再度エドガーが抽出を試みるが、発動すらしなかった。


「あれ?一回失敗するとポーションじゃなくなるのかな?」

その後も何度も繰り返すが結果は同じだった。


「そうだ、水を抽出じゃなくて薬効成分を抽出してみようかな?」

エドガーは薬効成分を薬草と魔力が混ざった物をイメージして【抽出】を唱える。先程とは異なる発光が錬成板から発せられ、ポーションの容器の横に飴玉の様な柔らかい物体が表れた。


「いやったー!成功?成功かな?ああっ、エミリーがいないから成功したが分からないじゃないかー」

エドガーは必要な時にいない、相方に毒つくのであった。2時間以上経ってから戻って来たエミリーに鑑定してもらった所、薬効は無事に抽出は成功した。しかし、その時に「遅い」と悪態をつき折檻されたのであった。






ここまでお読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] エミリー嬢、大雑把過ぎ・・・、錬金術舐めたらいかんヨ?。
[一言] エミリーの性格が悪すぎて徐々に嫌いなキャラになっていくなぁ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ