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双子神

本日3話目です。

神殿長達は、ウィンザー家の人々を中心に1.5m位の高さの円柱が設置されている円形のホールに案内した。天井は、天窓になっており優しい陽の光が差し込んでいる。この部屋は、神殿の中央に位置していた。


「さあ、エミリー様、エドガー様。こちらへお越しください」

神殿長が円柱の横に立ち、エミリー達を呼ぶ。


エミリーとエドガー以外は部屋の壁側に下がる。部屋の床には、円柱を中心に魔法陣が描かれておりエミリー達以外はその魔法陣の外に出た。


「では、洗礼の儀を始めます。お二人は円柱に両手掌を付いて目を閉じてください」

神殿長が2人に言う。


エミリーとエドガーは、素直に円柱に正対し両手を突き出して掌をつけ、目を閉じた。


「世界を創りし双子神。姉神、ラファーリア。妹神、ラフェーリア。春の良きこの日まで生き抜き、選ばれしこの子供たちに祝福をあたえたまえ」

神殿長が静かに力強く、双子の創造神に祈りを捧げる。祈りの言葉が終わると、円柱がほのかに光り出す。


気付くと、エミリーとエドガーは真っ白い空間にいた。そして姿は見えないが2人の目の前に超絶な力を持った存在がいる事を感じ、動けないでいた。なんとか、頭だけを動かし互いを見るが声だけでなく念話でも会話ができなかった。


[よく、来ました2人共]

空間全体に大ボリュームの声という衝撃が2人を襲う。本来なら立っていられない程の衝撃なのだが、足が床に固定されているかのように倒れる事さえできなかった。


〔姉さん、ストップそのまま続けると2人が死んでしまうわ]

別の声が聞こえて来るが先ほどと同じレベルの衝撃が来て、エミリーとエドガーが目を閉じて必死に耐えた。


「あなたもね、ラフェー」

目の前から同じ声が聞こえるが、先ほどとは異なり心地のよい。


「あ、ごめんなさいね。2人共」

同じく、目の前から聞こえてきた。ゆっくりろエミリーとエドガーが目を開けると一目で人ではない美しい女性が2人立っていた。2人は見た鏡に映したように同じ顔をしている。


「改めて。良く来ましたね、2人共。私達はこの世界を創造した双子神のラファ―リアとラフェーリアよ」

左側の女神?様が、歓迎と自己紹介をしてくれる。


「無事に会えて良かったよ、何度かひやひやしたけどね」

右側の女神様が、少し砕けた感じでにっこりと笑いながら言う。


エミリーとエドガーは、まだ目の前で起きている事に対応ができなかった。2人共多分目の前の存在は、自己紹介で言っていたようにこの世界の創造神なのだろうと思ったが理解が追いついていなかった。


前世では、神の存在は信じてはいたが存在を感じる事も出来なかった。この世界に転生をして、魔法を使えてからこの世界でも神は存在し以前よりも身近な存在であるかもとも考えていた。しかし、まさか目の前に現れ?会話ができるなど想像もしていなかったのだ。


「そんなに、緊張しなくても大丈夫よ。あなた達の世界にいた神達よりは、包容力を持っていると自負しているし。いきなり無礼な事を言ったとしても、無に還したりしないわ」

姉神のラファーリアがにっこりと笑いながら言った。


「そうそう、3回しか我慢しないとか言ってる君たちの元世界の神達とちがうよ」

妹神のラフェーリアが同意する。


「は、初めまして、双子神 ラファーリア様、ラフェーリア様。お初にお目にかかります、私はエミリーです。隣は弟のエドガーです。お言葉を頂き恐悦至極にございます」

エミリーが絞り出すように御礼を言葉にする。しかし、エドガーはまだ硬直から戻れないのか何も言えなかった。


「あら、そんなに硬くなくて大丈夫よ。あなた達の諸先輩達はもっとフランクだったから」

ラファーリアが昔の記憶を思い出す様に、少し上目づかいではなす。


「ラファー?多分2人共、恐慌状態から復帰出来てないんじゃない?ちょっと待って…これで良し」

ラフェーリアが小指を立てて円を描く動作をすると、キラキラ光る何かが2人の周りに集まり消える。


ここで漸く、エミリーもエドガーも緊張が解けた。その反動か2人ともそのまま床にへたり込んでしまった。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

続きを読んでみたいなど思っていただけましたら、ぜひブックマークのご登録と評価を頂けますと幸いです。


また、別作品の「異世界領地改革 ~土魔法で始める公共事業~」も2巻まで書籍化しております、ぜひよろしくお願いいたします。

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