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久々の再会

323話 久々の再会


「ありがとうございました」


 ときたま寄るアパート近くのドラッグストア。


 店員の鎌田さん。名前は名札に。

 美人だし愛想が良いし、独身かな? 

 なんだか最近この人、気になるんだよな。


 それというのも、着ているシャツの背中の絵が気になってる。

 ボクの好きなホラー映画のプリントだ。

 一枚なら偶然か、たまたま人にもらったかだが、ボクは3種類のプリントを着てるのを見てる。

 きっと好きなんだあの映画。

 けっこうマニアックな作品だからドコでも売ってるモノではない。


 今度、話しかけて見ようか。


 と、思った頃に。あのプリントのシャツを最近着てない。

 店長にでも注意されて着てこれなくなったか?


 何しろチェンソー持った殺人鬼の映画だ。

 ドラッグストアの店員としてはどうだろう。


 Tシャツの前ならドラッグストアのエプロンだからプリントが、わからないだろうが。

 でも、後ろだったからボクの目にとまった。


 あれ、今日は来てないのか? 時間が合わなかったのか? 休日かな彼女が居ない。


 寂しいなぁ。


「おい、和戸村(わとむら)じゃないか、久しぶり」

「なんだ、田守。買い物か?」

「なんだは、ないだろ。ちょっと薬をな。おまえは?」

「ちょっとな、近くのスーパーより安いんだココ。おまえは相変わらず、まだ自宅住まいか?」

「ああ、自宅は楽だからな」

「そろそろ自立しろよ、女とか引っ張り込めないだろ」

「おまえと一緒にするなよっつーか、そんな度胸ないだろう。おまえ」


「おまえに言われたくないわ。あ、まえのべっ甲メガネの先輩とはどうなってんの?」

「あの人は……」

「そうか、まだ片思いのままか」

「お前こそまだ、ロリータ追いかけてんのか?」

「大きな声出すなよ、なんかボクがロリコンみたいじゃないか」


 って、そこだけ小声でしゃべるなよ和戸村。


「まぁあの娘は追うだけ無駄だろうけど」

「ああ、ロリータは、怖い。だからやめた。最近は年下とか上とか、こだわらないで好みの人をだな……」


 おっ鎌田さんが来た。

 バカ話ししてるのは聞かれたくない。


「まあ、こんな場所でなんだからモスナルドでも行かないか、久しぶりに会ったんだ田守」


 ボクはハンバーガーショップへ久しぶりに会った学生時代の友人、和戸村とむかった。


 携帯の番号とかLINEとか、知らないわけじゃないが、まったくしてなかった。


「田守、地元ならわかるが、なんで渋屋に」


「会社の近くなんだ」


「会社の……。田守さぁ何でも屋とか、してるって言ってたよな人を調べたりもすんの?」


「まあ、頼まれれば」


「やっぱり高いの?」


「他の会社に比べたらウチは安い方だけど。なんだまた、ストーカーか?」


「またって言うなよ。ボクはストーカーなんて一度もしてない」


「どうせ気に入った女のコの調査だろ。よく、あるらしいけどそういう依頼。でも、ちょとヤバそうなのはウチはうけないよ」


「そうか……。結婚してるかどうか程度なんだけど。ボク、そういうので旦那ともめたくないんだ」


「なら、直接聞けば。指輪とかしてないの?

おまえ、惚れっぽいわりに気が小さいからな」


「気が小さいのは、お互いさまだ!」


「あら、田守くん……。男の子とデート?」


 ココの袋を抱えた八つ墓村さんだ。


「違いますよ、ただの友だちです。それにボクは、そういう趣味じゃないですから男とデートしませんよ」


「テーブルにドラッグストアの袋を置いてるからコンドームと思っちゃたわ。じゃ頑張ってね」


「頑張ってって、だからぁ〜八つ墓村さ〜ん」


 行ってしまった。まあ冗談なのはわかるけど。


「おい、田守。あの妖艷な美女もおまえの会社の人か」


「妖艷……? スケベなだけだよ。あの人は」


「あら、田守さんもモックですかお昼?」


 今度はトレーを持った金田一さん。

 よくその姿で、会社でのメイド服。


 そう言えば、コートやブルゾンを着なくなった最近はメイド姿の金田一さんの噂が、このあたりで聞くけど、彼女は知ってるのかな。

 まぁ悪い噂ではないけど。


「あ、昼は月光で。たまたま友人とあってね」


「そうなんですか。あっさっき八つ墓村さんの声しませんでした?」


「居たよ。なんか買っていったよモックの袋、抱えてた」


「なんか社長、最近モックのハンバーガーにハマってて。社長はファーストフード好きだから……。あ、余計な事しゃべっちゃた。じゃごゆっくり」


 あ、和戸村の目の色変わってる。


「あの娘もおまえの会社の娘?」


「ああ」


「おまえ、どういう会社で働いてんの? 今の娘、メイドさんだよな。妖艶な美女に可愛いメイド。で、何でも屋。よくわからねぇ会社だな。でもボクに紹介してくれ、入社したい!」


「おまえには無理!」


               つづく

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